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「ニジニ・ノヴゴロド800周年」記念ロケットでプログレスMS-18発射台へ

おたくま経済新聞 / 2021年10月26日 16時30分

「ニジニ・ノヴゴロド800周年」記念ロケットでプログレスMS-18発射台へ

プログレスMS-18を搭載したニジニ・ノヴゴロド800周年記念ロケット(画像:ロスコスモス)

 国際宇宙スターションに物資を運ぶ、ロシアのプログレスMS-18補給船が2021年10月25日(現地時間)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地にある発射台に据え付けられました。ロケットにはロシアの都市ニジニ・ノヴゴロド誕生800年を記念する特別なデザインが施されています。

 プログレスMS-18は470kgの燃料、420リットルの飲料水、約1.5トンの機材、そして生鮮食料品や医療資材などを国際宇宙ステーションへ届けます。2021年9月から本格的な打ち上げ準備が始まり、10月23日、ソユーズ2.1aロケットへの搭載が完了しました。

プログレスMS-18(画像:ロスコスモス)

 今回の打ち上げに使われるソユーズ2.1aロケットは、ロシア連邦ニジニ・ノヴゴロド州の州都、ニジニ・ノヴゴロド市の誕生800周年を祝う特別なデザインが施されています。ロシアを代表する大河、ヴォルガ川とオカ川の合流するところにあるニジニ・ノウゴロドは、ロシアで5番目に人口の多い大都市です。

ニジニ・ノヴゴロド800周年記念のデザイン(画像:ロスコスモス)

 ニジニ・ノヴゴロドは、1221年に築かれた要塞を起源とする街。2021年は要塞の築造から800年にあたり、各種のイベントが開催されています。ロスコスモスもニジニ・ノヴゴロド政府との協力協定に基づき、800周年を祝う特別な花柄のデザインをロケットに描きました。

記念デザインは1段目ブースターにも(画像:ロスコスモス)

 プログレスMS-18を搭載したソユーズ2.1aロケットは、モスクワ時間の10月25日早朝5時30分にバイコヌール宇宙基地にあるロケット組み立て棟からロールアウト。ディーゼル機関車に牽引され、第31発射台へと移動します。

プログレスMS-18のロールアウト(画像:ロスコスモス)
プログレスMS-18のロールアウト(画像:ロスコスモス)

 朝日の中、発射台に据え付けられたロケット。1段目ブースターには黒地に金彩で花柄が美しく描かれています。

1段目ブースターの特別デザイン(画像:ロスコスモス)

 プログレスMS-18は10月28日に打ち上げ予定。今回は「ゆっくりコース」で飛行し、国際宇宙ステーションへのドッキングは2日後の10月30日を予定しています。

新ドッキングモジュールを搭載したプログレスM-UM(画像:ロスコスモス)
ロケットの準備も進む(画像:ロスコスモス)

 ロスコスモスでは2021年中にあと2回、国際宇宙ステーションへの宇宙船打ち上げを予定しています。11月には新しいドッキングモジュールを搭載したプログレスM-UM輸送船が、そして12月8日には前澤友作さんらを乗せたソユーズMS-20宇宙船が、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。

<出典・引用>
ロスコスモス ニュースリリース
画像:ロスコスモス

(咲村珠樹)

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