日本推しラトビア人 初の著書「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン」刊行
おたくま経済新聞 / 2021年11月7日 10時30分
「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン」
日本推しのラトビア人としてSNSで人気のアルトゥルさんが、これまで経験した日本の面白いところ、不思議なところをまとめたコミックエッセイ「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン(税込1320円)」が、KADOKAWAより2021年11月12日に刊行されます。アルトゥルさんの日本愛にあふれた様々なエピソードが満載です。
バルト3国のひとつ、ラトビア出身のアルトゥル・ガラタさんは、小学生の頃から日本のアニメが好きで、好きな食べ物はメロンパンという日本推し。現在は黒海沿岸の国ジョージアに住んでいるアルトゥルさんは、SNSを通じて日本文化の魅力を日々発信しており、SNSの総フォロワー数は28万人を超えるという人気者です。
そんなアルトゥルさんが漫画家・イラストレーターのぺぷりさんと組んで誕生したコミックエッセイ「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン(税込1320円)」には、日本大好きになったいきさつや、22歳で初めて日本に来た時のエピソードから、日本人と交流して知った興味深い日本文化まで、アルトゥルさんのフィルターを通した様々な「日本」が紹介されています。
初めて来た日本で、アニメで見たことのある畳と布団の部屋に通されたアルトゥルさん。試しに寝転んでみると、畳表の香りに草原を感じる……というのは、畳に慣れている日本人では気づかないことかもしれません。
様々な日本の食べ物を食べた経験では、茹でると量が増えることを知らず、そうめんを茹ですぎたエピソードや、居酒屋で日本酒を注文した時、升に入れたグラスからあふれるほど注ぐ「もっきり」初体験の話が出てきます。
また、生卵を普通に食べられる、というのは日本独特のもの。養鶏場の段階から衛生管理された流通ルートがあるおかげで、すき焼きなどに生卵が使えるのですが、アルトゥルさんも日本で生卵を初体験。その美味しさに衝撃を受けます。
日本発祥で現在はスマホのOSに搭載され、様々なSNSで標準的に使える絵文字。日本のものをそのまま実装しているので、日本独特の絵文字も結構あるんです。アルトゥルさんはチューリップの名札が「燃える豆腐」に見えてしまったなど、気づかないところに日本の文化が隠れているようです。
高校生の時に一念発起して、日本語を覚えたというアルトゥルさん。しかし、日本に来たり日本人と交流するようになると、テキストには出てこない日本語表現がいっぱい。語尾でキャラクター性を表現できるなど、日本語の奥深さにも触れていった様子も描かれます。
日本人が当たり前と思っているマナーにも、ラトビア人のアルトゥルさんには新鮮に思えるものがある様子。自分が心がけている「日本人のマナー」についても言及しています。
このほかにも、アルトゥルさんのこれまでや、家族のことなどTwitterでは語られていないエピソードも多数収録。アルトゥルさん自身についても、より深く知ることができます。
見慣れた景色も見る場所が違うと新鮮なように、日本語や日本の文化もアルトゥルさんを通してみると、また違った愛着を持てるようになるかも。
なお、書店ごとの購入特典が用意される模様。詳細についてはKADOKAWAの書籍ページ「アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン」などで公開予定です。
(C)アルトゥル,ぺぷり / KADOKAWA
情報提供:株式会社KADOKAWA
(咲村珠樹)
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