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海上自衛隊が5か国共同演習「ANNUALEX 2021」を実施 ドイツ海軍が初参加

おたくま経済新聞 / 2021年12月2日 19時30分

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航行する護衛艦あさひ(手前)(画像:U.S.Navy)

 海上自衛隊は2021年11月21日~30日、令和3年度海上自衛隊演習(ANNUALEX 2021)を日本周辺海域で実施しました。潜水艦を含む艦艇約20隻、航空機約40機が参加し、アメリカ海軍(空母カール・ビンソンなど約10隻)、オーストラリア海軍(2隻)、カナダ海軍(1隻)、ドイツ海軍(1隻)艦艇と対潜戦演習などを行なっています。

 海上自衛隊演習は、1954年度(1955年2月)に始まりました。のちに日米共同訓練に発展し、さらにカナダ、オーストラリアも参加する大規模なものに。2021年は初めてドイツからフリゲートのバイエルンが参加しました。

護衛艦いなづま(奥)と航行するドイツのバイエルン(画像:U.S.Navy)

 海上自衛隊の艦艇だけでも20隻が参加する大規模な演習。今回、海上自衛隊で中心となったのは護衛艦いずも(DDH-183)でした。また、アメリカ海軍からはF-35Cを搭載する空母カール・ビンソンや潜水艦を含む艦艇10隻が参加しています。

護衛艦いずも(画像:U.S.Navy)
参加艦艇(画像:U.S.Navy)

 演習にあたり、自衛艦隊司令官の湯浅秀樹海将は、アメリカ第7艦隊司令官カール・トーマス中将と空母カール・ビンソンを訪問。訓練の様子を視察し、艦内で訓示を行いました。

自衛艦隊司令官の湯浅海将(右)とトーマス第7艦隊司令官(画像:U.S.Navy)
空母カール・ビンソンで訓示する湯浅海将(画像:U.S.Navy)

 湯浅海将とともに、海上自衛隊の参加艦艇からもリエゾン(連絡員)がカール・ビンソンに移乗。空母での航空機運用などを視察しています。将来、護衛艦いずもでは海上自衛隊で初めて固定翼機(F-35B)を運用するので、これまで以上に参考となる部分があったのではないでしょうか。

空母カール・ビンソンでの護衛艦まや乗組員(画像:U.S.Navy)
飛行するF-35C(画像:U.S.Navy)

 湯浅海将はアメリカ海軍を通じ「この海上自衛隊演習を通じて、日米は両国での対応能力と相互運用能力を高めてきました。同時に、カナダ、オーストラリア、ドイツの海軍とも、相互理解と協力を深めています」との談話を発表し、特に日米間での連携がかつてないほど強化されているとの見方を示しています。

カール・ビンソンと航行する護衛艦きりしま(画像:U.S.Navy)

 アメリカ第7艦隊司令官のトーマス中将は「この演習の成功は、私たちの同盟とパートナーシップが基盤となっています。考えを同じくする国々やパートナーとの協力は、公海での自由と法の支配へ私たちが関与していくという意志の象徴です。これは自由で開かれた地域の秩序を確保するには不可欠なことです」と語り、これからの関係強化についても期待を示しました。

バイエルンと護衛艦(画像:U.S.Navy)

 今回の演習では、初めて情報戦についても日米間で訓練が実施されました。訓練は護衛艦いずもとカール・ビンソン空母打撃群(CSG-1)が協力し、スムーズに情報戦を進められたといいます。

カール・ビンソンでの空自第603飛行隊のパイロット(画像:U.S.Navy)

 日米だけでなく、多くの国が参加するようになった海上自衛隊演習。相互理解を深め、連携を強化することで、より地域全体の利益につながるようなものに進化しているようです。

<出典・引用>
海上自衛隊 プレスリリース
アメリカ海軍 ニュースリリース
画像:U.S.Navy

(咲村珠樹)

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