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これが最後のチャンス!? かしいかえんの西鉄北九州線保存車両内部公開

おたくま経済新聞 / 2021年12月6日 10時30分

写真

画像提供:北九州線保存会 てっしーさん(@teshi729)

 2021年12月30日をもって営業終了となる、福岡市のテーマパーク「かしいかえん シルバニアガーデン(香椎花園)」。園内の西鉄電車広場に展示中の元西鉄北九州線の保存車両が、閉園前最後の1か月間、公開を再開することになりました。保存・管理する北九州線車両保存会によると、一般公開の機会は最後になりそうとのことです。

 香椎花園は福岡市東区にある、西日本鉄道(西鉄)が運営するテーマパーク(遊園地)。運営母体である西鉄が経営計画を見直したことにより、2021年12月30日をもって閉園が決まっています。

 園内には遊具とともに、2012年7月に開設された、かつて西鉄北九州線(軌道線)で走っていた路面電車が静態保存されている「西鉄電車広場(レトロ電車パーク)」があります。車両を保存・修復・管理しているのは、2001年春から活動をしている北九州線車両保存会。

「かしいかえん シルバニアガーデン」で展示中の西鉄北九州線車両(てっしぃ〜さん提供)
香椎花園の電車広場(てっしぃ〜さん提供)

 北九州線保存会では、北九州線を走っていた車両を3両保有しており、そのうち323形電車324号、600形電車621号の2両が香椎花園の電車広場に展示されています。スリムな車体が軽快な印象を与える323形324号は1956年製造。1067mm軌間の北方線で活躍し、1980年の北方線廃止後は高知県の土佐電気鉄道(現:とさでん交通)で運用されたのち、北九州線保存会が保存してきました。

 また、1952年に製造された600形621号は、北九州線(軌間1435mm)が全廃になった2000年11月、最終運行となった折尾発黒崎駅前行きの「さよなら電車」に使用された車両。廃車後に北九州線保存会が購入し、保存・修復と展示が行われています。

600形621号の修復作業(てっしぃ〜さん提供)

 香椎花園の閉園にともない、これら展示車両も現地での一般公開は12月30日をもって終了します。これまでにも土日祝日には車内を有料公開してきましたが、北九州線保存会の手嶋代表によると、この12月が一般に公開する最後の機会になりそうだとのこと。

 車内公開のスケジュールは、12月の4日・5日、11日・12日、18日・19日、25日・26日の8日間(最終日近くは日程追加の可能性ありとのこと)。「かしいかえん シルバニアガーデン」の入場料とは別に、200円の入場料がかかります。

600形621号(手前)と323形324号(てっしぃ〜さん提供)

 閉園後、車両の行き先が気になりますが、北九州線保存会の手嶋代表によると、閉園後半年程度を目処に移設を考えており、保存は継続できるように動いているとのこと。移設先については、まだ発表できる内容はないそうで、現在のように恵まれた環境が維持できるかは不透明のようです。

 北九州の街を走った思い出の路面電車。閉園までの期間は短いですが、路面電車の姿と、保存に尽力している人々に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

日付間違いを修正します。12.13日→11.12日です。

— てっしぃ~ (@teshi729) December 2, 2021

<記事化協力>
北九州線保存会 てっしーさん(@teshi729)

(咲村珠樹)

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