永瀬正敏を迎えた「一刻者の日」記念イベント 特別な「一刻者」貯蔵の甕オーナー200名募集
おたくま経済新聞 / 2022年9月5日 13時30分
「一刻者の日」記念イベントに登場した永瀬正敏さん
宝酒造の全量芋焼酎「一刻者」。発売日にちなんだ「一刻者の日」記念イベントが、2022年9月4日に都内で開催。アンバサダーを務める永瀬正敏さんをゲストに迎え、2021年に好評だった「一刻者」を1年貯蔵する甕の共同オーナーを、今年も200名募集すると発表されました。
宮崎県にある「黒壁蔵」で作られている焼酎「一刻者(いっこもん)」。米麹を使うことが多い芋焼酎ですが、麹まで芋を使った“全量芋”仕込みが大きな特徴です。
イベントではまず、宝酒造の清水隆広商品第三部長が登壇。発売20周年を迎えた2021年に、発売日である9月4日が「一刻者の日」として日本記念日協会によって登録されたことを報告。
そして「一刻者の日」を記念し、9月4日より200口限定で「一刻者」を熟成する“甕オーナー”を募集すると発表しました。この“甕オーナー”は、昨年募集したところ、わずか18日で満口となった人気の企画です。
続いて、2021年5月より「一刻者」のアンバサダーを務める、俳優の永瀬正敏さんが登場。「一刻者」と同じく、宮崎県(都城市)出身です。
宮崎県の黒壁蔵では、2019年に「一刻者」を最適な環境で貯蔵するための石蔵が完成。実際に訪れた永瀬さんは、石蔵のたたずまいに「神々しさを感じた」と語り、内部の清潔さにも強い印象を受けたそうです。
写真が趣味で、写真集も出版している永瀬さんは焼酎作りの工程を順序立てて見学し、撮影もされたそうですが、そのひとつひとつに「思いがこもっているような気がした」とのこと。「小さな工具にも作業されている方の思いが詰まっているような気がして、ついレンズを向けたくなってしまう」と話していました。
本来なら、今回のイベントは宮崎の「黒壁蔵」で、実際に原材料となる芋の黄金千貫(コガネセンガン)を永瀬さんに収穫してもらう予定だったのですが、台風接近により急遽都内での開催に。収穫を体験できなかった代わりに、黄金千貫を永瀬さんは手にし「重い。(中身が)詰まってる感じがしますね」と感想を口にしました。
より「一刻者」の魅力を掘り下げていこうと、ここからは宝酒造で「一刻者」のブランドを担当する佃裕之さんが加わってトークを展開。永瀬さんのアンバサダー就任以来、「一刻者」のブランドイメージが向上しているとの話も明らかにされました。
話題は2022年の限定商品に。一刻者の日を記念して、今年は特別な「一刻者」を仕込むことが明らかになりました。地元宮崎産の芋(黄金千貫)のみを厳選し、石蔵の中で1年の甕貯蔵をして熟成された「一刻者」です。
今回はこの特別な「一刻者」を、熟成させる“甕オーナー”200名限定で販売するとのこと。しかも熟成の過程で変化する味わいを楽しんでもらうため、3回に分けて自宅へ届けられるといいます。貯蔵される陶器製の甕(内容量1000リットル)は、昨年の「一刻者の日」に永瀬さんがサインしたものを使用します。
一般に、焼酎は蒸留したての状態ではフレッシュな香りとともに、ピリピリした荒々しい味わいを感じるのですが、貯蔵し熟成させることで刺激のある味が落ち着き、奥深い香りと味わいへと変化します。その過程を楽しんでもらおうというのです。
第1回は2022年12月、70日間貯蔵の「一刻者」原酒(720ml)1本と2022年度“甕オーナー”認定証が届けられます。また、熟成状況の報告として「黒壁蔵」工場長によるテイスティングコメントも同梱されるとのこと。
第2回は2023年4月に180日間貯蔵した「一刻者」原酒(720ml)1本が届けられ、最終となる第3回は2023年10月。1年貯蔵した「一刻者」原酒(720ml)2本セットが、甕オーナーの名入りラベルで届けられます。
佃さんによると、1年の熟成を経て「口当たりが良く、香りと味わいのバランスが取れたまろやかなもの」になっているのだとか。各回に同梱されるテイスティングコメントを参考に、70日貯蔵から180日、1年と変化する個性を楽しめ、焼酎の奥深さを感じられそうです。
ここで実際に、熟成による味わいの変化を永瀬さんに体験してもらうことに。昨年に蒸留され1年の熟成を経た「一刻者」と、今年の8月31日に蒸留されたばかり、という2つをテイスティングしてもらい、どちらが熟成済みかを当ててもらおうというものです。
どちらも原酒(アルコール38%)ということもあって、試飲ではなく香りをもとに選んでもらうことに。佃さんから香りの特徴を聞いた永瀬さんは、真剣な表情で香りを確かめ、わずかな違いから推理していきます。
永瀬さんは自身に近い方のグラスに入っている方が熟成済みだ、と答えると、見事に正解。ほっと胸をなで下ろしていました。
そして2022年度の“甕オーナー”募集開始を記念して、永瀬さんに「001番」の甕オーナーとして認定証を贈呈。永瀬さんは熟成される1年間を「楽しみです」と話していました。
このほかにも、10月11日には2つの商品が新たに発売されます。佃さんによれば、麹を含む全量を紫芋で仕込んだ「一刻者 紫」はフルーティーな味わいが、そして長期貯蔵タイプの「一刻者 極円熟(飲食店専用)」は特にまろやかな口当たりが特徴だとのこと。
最後に、来年(2023年)俳優生活40周年を迎える永瀬さんに、甕にメッセージをしたためてもらいました。書き上がった言葉は「刻」。「『刻(とき)を刻む』という意味で、その時々のスーパーベストを尽くしていこうというメッセージを込めました」とダブルミーニングになっているそうです。
特別な「一刻者」の“甕オーナー”、価格は2万5000円(税込2万7500円)で、宝酒造オンラインショップ(公式通販)にて2022年11月10日まで募集されます。先着順となっているため、200名に達した時点で募集が終了するので注意が必要です。
取材協力:宝酒造株式会社
(取材・撮影:咲村珠樹)
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