レオタードや衣装の下には何を着る?バレエのインナーの種類と必要性を解説
おたくま経済新聞 / 2022年9月28日 15時0分
レオタードによってはパッドの差し込み口がある
バレエを始めると必ず「レオタードの下って何を着るの?」「普段の下着とは違うものを着るべき?」という疑問にぶつかると思います。
今回はバレエ歴21年の筆者がバレエのインナーについて、その必要性とおすすめの種類を紹介します。
バレエを始めたばかりの大人の方や、バレエ女子の保護者の方はぜひ参考にしてみてください。
■ インナーの必要性
筆者は、バレエにおいてインナーは「機能性」と「見た目」の観点から必要だと思っています。
レッスンではたくさんの汗をかきますよね。インナーを着ることで、レオタードや衣装に汗染みがつくのを防いでくれます。特に、衣装は洗濯ができないので、衣装を着る場合はインナー(ボディファンデーション、詳しくは後述)が必須です。
また、レオタードを着ているときのバストの透けや形が気になるという方も多いはず。インナーを着用することで、このような見た目の問題を解決することができます。近年では、レッスン時の様子をSNSにアップしている教室も多いです。自衛の意味でもインナーは必要だと筆者は考えています。
■ バレエのインナー(1)ボディファンデーションバレエのインナーとして最もポピュラーなのが「ボディファンデーション」です。ショーツ→タイツ→ボディファンデーションの順で着用します。(教室によっては、ショーツ→ボディファンデーション→タイツという順番で着るように指導されることもあります)
ベージュで肌馴染みのよい色のものが多く、形はキャミソール型レオタードと同じです。商品によっては、バスト部分が厚めになっていたり、パッドの差し込み口が付いていたりするものもあります。近年では、体型をカバーする補正効果があるタイプのボディファンデーションも登場しています。
ボディファンデーションのメリットは、レオタードや衣装に汗染みがつくのを防いでくれること。それから、(レオタード1枚よりは)バストの透けや形が気にならなくなる点です。
デメリットとしては、レオタードのデザインによってはボディファンデーションの肩ひもが見える点。ベージュなので、かなり目立つというわけではないですが、おしゃれにコーディネートを決めたいときに肩ひもが気になるという人も多いでしょう。
ほとんどの教室で、衣装を着用する際にボディファンデーションが必要になります。衣装を着たときのチクチク感を軽減する役割もあるので、小さなお子さんも持っておくと安心です。普段のレッスンでも使用できるので持っておいて損はないでしょう。
※ボディファンデーションの表記について:「body」をカタカナ表記する場合「ボディー」が正しいとされていますが、本稿では日本にあるバレエ用品店等が「ボディファンデーション」と表記することが多いことから、それに準じて使用しています。
■ バレエのインナー(2)バストパッド大人の方や、バストが気になり始めたジュニアの方におすすめなのが、バストパッドです。
さまざまな厚みのバストパッドが販売されており、レオタードに差し込んだり、レオタードや衣装に縫い付けたりして使用します。ボディファンデーションだけではバストの透けや形が気になるという方や、薄い色のレオタードを着用するときにとてもおすすめです。
筆者は、レオタードに貼り付けて使用するタイプのバストパッドを使用しています。レオタードの素材によっては貼り付けられないこともあるようですが、筆者が持つ20着衣上のレオタードではどれも問題なく使用できています。
バストパッドのメリットは、レオタードのデザインを邪魔しないこと。レオタードのコーディネートを楽しみたい方にはぜひ使っていただきたいアイテムです。デメリットとしては、縫い付けタイプの場合、縫い付けの手間がかかることでしょう。レオタードの数が多く、いちいち縫い付けるのが面倒という方は貼り付けタイプのバストパッドをおすすめします。
なお、筆者は普段のレッスンは貼り付けタイプのバストパッド、衣装を着る際にはボディファンデーションというように使い分けています。
バレエ用のショーツは、ベージュ色の薄手生地でできており、レオタードに響かないようになっています。ハイレグカットで、レオタードや衣装からショーツがはみ出さないようになっているのも特徴です。
個人的には、普段のレッスンではバレエ用ショーツじゃなくてもよいと思っています。とはいえ、レオタードからショーツがはみ出すのはNG。一般的なショーツを使う場合も、脚ぐりのカットが深く、生地が薄めのものをチョイスしましょう。Tバックタイプのショーツもおすすめです。
なお、発表会などで衣装を着る際は、バレエ用ショーツを着用するよう指示されることがほとんどです。一般的なショーツを着用すると、衣装からはみ出たり透けて見えたりします。先生の指示に従い、バレエ用ショーツを用意しておきましょう。
ちなみに、バレエ用ショーツにはサニタリー用のものもあります。ナプキンの羽が見えない工夫や防臭加工がされているショーツもあるので、サニタリー用のバレエショーツも1枚持っておくと安心です。
■ 適切なインナーを身につけよう!レッスンや衣装を着る際におすすめのインナーを3種類ご紹介しました。
インナーには、汗染みを防ぐなど機能面での役割もありますが、個人的には、見た目を整えるという意味で、自分も周囲の人も快適にレッスンを受けるために必要なアイテムだと思っています。
ぜひ、ご自身の好みや教室のルールに合わせて、適切なインナーを選んでくださいね。
(上村舞)
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