もしかして狙ってる!?ニュータッチ・凄麺のご当地シリーズが24都道府県達成 「ヤマダイの野望」を聞いてみた
おたくま経済新聞 / 2023年3月31日 12時0分
![もしかして狙ってる!?ニュータッチ・凄麺のご当地シリーズが24都道府県達成 「ヤマダイの野望」を聞いてみた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_20230331_04_0-small.jpg)
画像提供:ヤマダイ
ヤマダイの即席麺「ニュータッチ」&「ニュータッチ凄麺」。ご当地にちなんだ「ご当地麺」で知られており、コンビニなどで見かけることが多いでしょう。
そんなヤマダイの「ニュータッチ」公式Twitter(@newtouch_noodle)で「ニュータッチ」&「ニュータッチ 凄麺」のご当地商品マップなるものが公開されました。見たところ日本地図の半分以上を既に制覇済みのもよう。ヤマダイさんもしや……全国制覇を狙ってる?気になったので「ヤマダイの野望」を直接聞いてみました。
■ 長い歴史をもつ「ニュータッチ」と「凄麺」
茨城県に本社を置く「ヤマダイ」は、今から75年前の1948年に創業した食品メーカー。そして即席麺の「ニュータッチ」ブランドが生まれたのは1972年、ノンフライ麺「ニュータッチ 凄麺」(以下、凄麺)ブランドが生まれたのは2001年。それぞれ歴史をもつ息の長いブランドとして展開されています。
2023年で51周年を迎える「ニュータッチ」では現在、「横浜家系豚骨醤油ラーメン」「北海道みそバターラーメン」をはじめとする全国のご当地麺や、他企業とコラボした商品を展開。
一方誕生から22周年の「凄麺」では、より「ご当地色」のつよいラインナップで展開。「和歌山中華そば」「千葉竹岡式らーめん」「青森煮干中華そば」などが発売されています。
なお、「ニュータッチ」「凄麺」それぞれで、ラーメン以外にうどんや、そばも取り扱われています。「ニュータッチ」ではこれに加えて焼きそばも。
ちなみに、筆者が住む「静岡県」からは、凄麺ブランドより「静岡焼津かつおラーメン」が2019年7月15日に新発売。テレビ朝日系列「ザワつく金曜日」第3回ご当地カップラーメンNO.1決定戦で見事1位を獲得するなど、話題を呼んでいます。
そんなヤマダイの「ニュータッチ」公式Twitterが3月16日に、ご当地シリーズの展開状況を示す日本地図を投稿。2023年3月最新版との記載があります。
「ニュータッチ&ニュータッチ 凄麺のご当地商品マップ、2023年3月最新版です」みると地図の約半分の地域に印がついており、「24/47都道府県」と記されています。全国47のうち、24都道府県を制覇済みだと!?これは今後全国制覇を狙っているのか!?と考えるのが当然です。
とはいえ、全国制覇狙ってます!なんて発表は聞いたことがありません。しかしながら「2023年3月最新版」とあるように、着々と制覇が進んでいるもよう。これはヤマダイの広報さんに聞くしかないな!最新情報を引き出すのも、ニュースサイトのお仕事です。
ということでコンタクトをとり詳しく聞いてみました。
■ ヤマダイ担当者に話を聞いてみた―― 「ご当地麺」シリーズを展開していらっしゃいますが、現在ある商品の中で最初に発売した商品はどれでしょうか?また、最初の商品を発売してから現在に至るまでの期間を教えてください。
現在、凄麺ブランドでは、ご当地シリーズとして25種類の商品を展開しております。
当該シリーズでの最初の商品は、2002年10月に発売した「凄麺 喜多方ラーメン」です。当時の商品名は「凄麺 喜多方風肉そば」となっていました。
以降、少しずつ商品を増やし、昨年(2022年)10月新発売の「凄麺 愛媛八幡浜ちゃんぽん」が加わり、凄麺ブランドご当地シリーズとしては、現在25種類の商品を取り扱っております。
最初に発売したのが2002年10月の1種目、最新2022年10月発売分で25種目ですので、25種に至るまでの期間は20年です。
なお、凄麺ブランド以外にも、ニュータッチブランド等で、ご当地ラーメン・焼きそばの取り扱いをしております。
―― 商品開発にはいろいろな苦労があるかとおもうのですが、そのうえで「ボツ」になったけど、現在リリース(発売)されていないご当地麺もあるのでしょうか。
商品化を目指し開発したものの、ボツになった商品もございます。どのような商品かは、秘密です!!
また、ごくわずかですが、発売後、終売になったものもございます。過去商品の一部は、凄麺ファンサイト「すごめんち」内にある「凄麺博物館」にて紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
―― SNSに投稿されているご当地マップをみて、もしかすると「全国制覇」を狙っているのかな?と考えてしまいました。そうした意図はありますか?
有難いことに、お客さまからもたくさんご要望もいただきます。また、弊社としても、お客さまからの声に後押しされ、いつかは達成したいという夢を抱き始めました。
しかしながら、まだまだ全都道府県の約半数ですし、達成するための課題は山積みなので、夢の全国制覇までの道のりはまだまだ遠いです……。
―― ご当地ラーメンを発売してみて、その地元での反響などエピソードがあれば教えてください。
弊社は、ご当地ラーメンを”その地元の方に1番届けたい”・“ファンになってもらいたい”という想いで商品開発・発売をしております。具体的には、地元食材の活用、地元のラーメン店の方々と連携、自治体さんとの連携などを実施しており、1つ1つの商品・その地元の方との繋がりを大切にしております。
そして、商品開発・イベントなどで地元の方と関わらせていただくことも多く、嬉しいご意見や反響もたくさんいただきます。「安心の味だから家に常備してある」「上京した子供の仕送りにいつも入れてる」「手土産に使って、地元をアピールしてる」などのお声は、開発担当者の励みになっています。
また、八幡浜市役所 全面協力のもと商品開発をした「凄麺 愛媛八幡浜ちゃんぽん」では、八幡浜市に訪れた時に出会った市民の方から「この商品を作ってくれてありがとう!!」「八幡浜市の自慢の商品です」と、自分達の商品のように大切に取り扱ってくださっていることを感じ、非常に嬉しく思いました。
よろしければ、ヤマダイ公式サイト「ニュータッチ 凄麺 愛媛八幡浜ちゃんぽん」のページで公開している開発秘話をご覧ください。
―― ちなみに広報さんお気に入りのご当地ラーメンはどれですか?1~3種類教えてください。
あくまで、個人的な好みになりますが……
・「凄麺 長崎ちゃんぽん」
もちもちの極太麺と、たっぷり具材と海鮮の旨味が効いたスープの相性がよい商品です。普段カップラーメンをお召し上がりにならない方や女性のファンの方も多く、社内でも隠れた人気商品です。
・「凄麺 横浜発祥サンマー麺」
たっぷりの野菜ととろみのある醤油スープが麺に絡んで、本格的なラーメンが味わえる1杯です。特に、シャキシャキ食感が楽しめる生タイプもやしは、最高です。
* * * * *
なるほど、「夢の全国制覇までの道のりはまだまだ遠い……」ですか、って!やっぱり狙っているんですね!しかもユーザーからの期待の声も多いということは、これはむしろ「狙わざるを得ない」そんな状況のようです。
気になるのはご当地それぞれで、どんなグルメを出すかです。採用される基準は不明ですが、意外にも「メジャーだから」という理由だけでは選んでないようす。それこそ「静岡」では、静岡人の筆者も知らなかった「焼津かつおラーメン」が採用されました。
つまり、今後出てくる「ご当地麺」も、必ずしも「メジャー」なものというわけではなさそうです。むしろ地域では愛されているけど、まだ全国区じゃないグルメを発掘して広める、そんな役割もヤマダイの商品群は担っているのかも?しれません。
さて、夢の全国制覇はいつになるのか。現在の25種に至るまでの期間は20年かかったことを考えると、47都道府県制覇はもう20年かかるかも?
筆者は生きているかなぁ……いや、全国制覇されるまで死ねませんよ!ヤマダイさんに期待しましょう!
【#図解でニュータッチ】
ニュータッチ&ニュータッチ凄麺のご当地商品マップ、2023年3月最新版です🗾
3月にリニューアルした
🍜北海道みそバターラーメン
🍜横浜もやしそば
🍜横浜家系豚骨醤油ラーメン
🍜凄麺名古屋THE・台湾まぜそば
🍜凄麺広島THE・汁なし担担麺
を更新しました🆕 pic.twitter.com/ZbrCsWKNuZ
— ニュータッチ(公式)@キャンペーン中 (@newtouch_noodle) March 16, 2023
<記事化協力>
ヤマダイ株式会社
(たまちゃん)
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