このURLは有害?無害?「怪しいサイト」を事前チェックする手法とツール
おたくま経済新聞 / 2023年5月9日 12時0分
怪しいサイトをチェックするツール
みなさんこんにちは。先日、ネット詐欺に遭った筆者です!
どうしても欲しいレア商品がありネットを巡回していたところ、販売中のサイトを発見。すぐさま購入手続きをとったものの、入金完了後にどれだけ「のほほーん」と待っていても商品が届かなかった……という典型的「EC詐欺」にひっかかってしまいました。
筆者のネット歴は長く、それなりに詐欺サイトの見分けもついていました。ところが、欲に目がくらむといいますか、どうしても欲しいものを目にすると冷静さを秒で失ってしまい、「怪しさ」を都合よく解釈してしまいました。詐欺にひっかかる方の中には筆者のようなタイプが一定数いるはず。
そこで今回は自戒も込め、アヤシイサイトを事前に「有害」か「無害」か判断してくれるサービスを紹介していきます。正直、あのときもこれ使っておけば良かった……と後悔しきりです。
■ 有害サイトを判断してくれるサービス- ノートン セーフウェブ(https://safeweb.norton.com/)
まずはご存じノートンによる「ノートン セーフウェブ」。
使い方は簡単。調べたいサイトのURLをいれて検索すればOK。試しに、筆者が詐欺られたECサイトのアドレスを入れてみます。有害なサイトであれば、「×(警告)」マークが表示されますが……。見事に「×」。現在のカテゴリは「フィッシング」となっていました。
ああ……もう少し早くノートン先生に頼っていれば良かったよ。後悔しかありません。
- Site Safety Center(https://global.sitesafety.trendmicro.com/)
続いて「ウイルスバスター」でおなじみ「トレンドマイクロ」の「Site Safety Center」です。
こちらも先程のノートンと同じように、詐欺られたサイトのURLを入れて確認します。
すると今度も「危険」。しかも「詐欺サイト」として登録されていました。Oh……。
ー aguse(https://www.aguse.jp/)
そしてもう一つ紹介したいのが「aguse」。
「ノートン」や「トレンドマイクロ」と同じように、怪しいサイトを事前にチェックするという目的のサイトです。
アメリカのセキュリティ機器開発会社「バラクーダネットワークス」による、有害サイトのブラックリストチェックや、迷惑メールの送付経路を表示したりすることができます。
aguseにも同じ詐欺ECサイトのURLを入れてみると……見事「ブラックリスト」に掲載されていました。
- リンク先のキャプチャを確認できる「SecURL」(https://securl.nu/)
最後に紹介するのがリンク先のキャプチャを撮影できる「SecURL」。
「怪しい」と思ったサイトのURLを打ち込めば、自分がアクセスすることなくキャプチャを通じて安全に見ることができます。
これも安全・危険度まで判断してくれますが、ユーザーの代わりに「ウェブページにアクセスして確認してくれる」というのがメインなので、あくまで補助的サービスとして筆者個人は使っています。一昔前に流行った「ワンクリック詐欺」などの疑いがあるサイトなどには有効かもしれません。
実はこのサービスを提供しているのは、あの大量ファイル送信サービス「ギガファイル」を運営している会社「株式会社 ギガファイル」です。
【Point:チェックする際は複数サービスを使用すると良い】別の怪しいサイトのURLでも「ノートン セーフウェブ」「Site Safety Center」「aguse」でチェックしてみましたが、ときどき回答に違いがあることが確認できました。
2つは危険でも、1つだけ安全と出たり、しばらく時間をおくと安全だったサービスも危険にかわったり。どうやらデータベースに登録されていない場合は「安全」と出てしまうことがあるようです。
新しく立ち上がった詐欺サイトなどはどうしても登録までに少しの時間がかかってしまいます。このため、実際に調べる場合には複数のサービスを使ってチェックしてみると良いでしょう
■ ツールに頼らず自分で判断するツールに頼らず自分で判断する最も手っ取り早い方法は、トップレベルドメインの確認です。
通常ECサイトであれば、日本の場合だと「〜.jp」「〜.co.jp」といったトップレベルドメインが主流で、海外であれば「〜.com」などです。しかし危険な有害サイトはそれ以外の聞いたことのないようなトップレベルドメインが使われることが多いです。その時点で「ヤバいサイトだな」と理解できるので、アクセスしないように。
ただし!中には上記ドメインでもその他文字列で1部を変化させてだますものもあります。例えば「Apple」となるところ「App1e」。これは本来l(英小文字のエル)が1(数字の1)に置き換えられたパターン。こんな風にぱっと判断できないものもあるので、やはり怪しいサイトに遭遇したら各種サービスをあわせて利用しましょう。
ということで、まずは「怪しいサイト」にはアクセスしないことが最も大事なことですが、どうしても確認したい場合は、URLチェックツールやURLキャプチャツールで確認。
もちろん、それでも万全ではないことは決してお忘れ無く。
※画像「トレンドマイクロ株式会社」「ノートン」「アグスネット株式会社」「株式会社 ギガファイル」のスクリーンショットです。
<参考>
【悲報】俺氏ECサイトで「前払い詐欺」にひっかかる→弁護士に相談した結果(おたくま経済新聞)
(たまちゃん)
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