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ペースト状のまぐろや玉子……知育菓子からあふれるディストピア感がたまらない

おたくま経済新聞 / 2023年7月4日 7時0分

ペースト状のまぐろや玉子……知育菓子からあふれるディストピア感がたまらない

ペースト状のまぐろや玉子……知育菓子からあふれるディストピア感がたまらない

 「ディストピア飯」をご存じでしょうか。SF作品などで描かれる、ブロックやペースト状など、必要最低限なエネルギー摂取のみを目的とした効率重視の食事のことを指しますが、これを再現することが時折SNSで注目を集めており、過去にも有志達によりさまざまな作品が作られてきました。

 そんな界隈において最近話題になっていたのが、「ヨシユキ大根」さんがツイッターに投稿した、「寿司」を模したディストピア飯。写真にはいくらやた玉子、まぐろと思われるペースト状の食材がプレート上に並んでいます。これが未来の寿司……なのか……。

 その光景はさしずめ、ディストピア寿司といったところでしょうか。「よーし今日は休日だし奮発して寿司(第二等嗜好食品イ級)食べちゃおっと!」というヨシユキ大根さんのつぶやきも、写真から漂うディストピア感をグッと引き立たてています。

その正体は実は知育菓子

 遠い未来のお寿司は、まさにこんな感じなのかも……と思わせるには十分すぎるクオリティですが、実はこちら、クラシエフーズより発売されている知育菓子「たのしいおすしやさん」を用いたもの。

 ほぼマニュアル通りに作り進め、最後の寿司の形状にする直前の状態でストップすると、ご覧のようなディストピア寿司が簡単に完成してしまうのだとか。気軽にディストピア感を楽しみたい時には最適な方法かもしれませんね。

 知育菓子を作る過程でディストピア飯が出来てしまうとは、その目の付け所にもびっくり。なんでも、友人とのオンライン飲み会で話のネタにと、本物の寿司の代わりに「たのしいおすしやさん」を用意したところ、そのあふれ出るディストピア感に気付いたのだそう。

 お味の方は、まぐろがグレープ味、たまごがリンゴ味など、本物の寿司とはかけ離れているのですが、ふわふわなシャリやプチプチのイクラ等、食感の方はとても本格的で、すぐに完食したとのこと。「個人的にはとても美味しく、作るのも楽しい素晴らしいお菓子です」と、ヨシユキ大根さんも高く評価しています。

本物のお寿司の味はしませんが、おいしく食べたそうです

 「本来の寿司を知らないが、滅多に食べられないご馳走を食べ、喜ぶ労働者」を演じたツイートには6万件を超える「いいね」が付くなど、大きな反響が。

 返信欄や引用ツイートには「いつか地球に行って本物の寿司を食いたいものだ」「やべっ、そんな高度に成型したもの食えるなんて上級民かよ」と、設定を忠実に守るディストピア住民からのコメントが多数寄せられています。

よーし今日は休日だし奮発して寿司(第二等嗜好食品イ級)食べちゃおっと! pic.twitter.com/2fdZd0qRKC

— ヨシユキ大根 (@yoshiyukidaikon) June 28, 2023

<記事化協力>
ヨシユキ大根さん(@yoshiyukidaikon)

(山口弘剛)

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