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高速道路を走るときのペースメーカー車 人気があるのはどの車?

おたくま経済新聞 / 2023年7月5日 12時0分

高速道路を走るときのペースメーカー車 人気があるのはどの車?

撮影:おたくま経済新聞

 高速道路を利用して長距離移動を行う際に、ドライバーならやりがちなのが「ペースメーカー車」を決めてついて行くこと。

 高速道路では周囲の車の流れにつられて、速度を出してしまいがち。そこで頼ってしまうのが「安定速度で走行している車」。自分のペースにあう車を見つけてついて行き、自分のペースを保とうという作戦です。高速道路をよく運転する人ならやりますよね?

■ ネット民からよくあがるのは「ヤマト運輸」のトラック

 SNSでは「ペースメーカー車」について定期的に意見が交わされており、つい先日も話題になっていました。オススメで最もあげられるのが「ヤマト運輸(クロネコヤマト)」のトラック。

 その次に目にするのが「石油会社などのタンクローリー」「高速バス」。

 タンクローリーの後ろは万一のときに怖いこともあり、私自身はなんとなく避けていますが、人によっては「危険なものを積んでいるから絶対に安全運転で信頼がおける」という意見もあります。確かに。

■ 安心してついて行ける運送会社は?

 筆者は運転免許を取得し、25年ほどたつベテランドライバー。日常的に運転していますが、安全運転を心がけていることもありゴールド免許です。長距離運転も今こそ控えていますが、コロナ前には年に1度は住んでいる千葉県から九州まで自家用車を運転して帰っていました。

 距離にして約1500キロ。ぶっ通しで運転した場合でも約17時間はかかる長距離です。もちろん途中1泊入れての帰省ですが、それでも運転時間がそれはそれは長く……(遠い目)。

九州自動車道

 無理な運転は事故のもととなるため、毎回ペースメーカー車を探しながら運転しています。対象にしているのは、安定してついて行きやすい80キロ維持の左車線走行車。

 そして1度の帰省でペースメーカー車にするのは、往復で30台前後。あまりに数が多いこともあり、2017年の帰省のときから「ペースメーカー車に向いている車選手権」を勝手に開催してしまっているほどです。(暇すぎてつい)

 ネットの声で多くあげられている「ヤマト運輸」については、筆者も全く同じ感想です。千葉から帰省する途中に、よくついて行くのが宅配業者や引っ越し業者のトラック。中でも、ヤマト運輸の車両は頻繁に見かけることもあり、ついて行く機会が多い会社です。

 ヤマト運輸の車両について感じるのは、無茶な運転、急な追い越しをする場面がほとんどないということ。長時間運転する側としては、安定して追いかけていけます。

 とはいえ、法定速度の範囲内で周囲の流れにあわせてスマートに走行しているので、運転技術の違いもあり、筆者は時々見失ってしまうことがあります。よって、ヤマトの場合は長距離ついて行く(行ける)ことはなく、途中で別のペースメーカー車を見つけ直しています。

 ちなみにヤマトと似た傾向があるのが「アート引越センター」。ただしアートの場合はあまり台数を見かけなかったので、感想を言うにはまだ数が少なく今回大きくは触れません。

■ 筆者の推しは「引越のサカイ」の「精密機器搬送車」

 ついでに私個人が気に入っている推しペースメーカー車のお話も。

 勝手に開催した「ペースメーカー車に向いている車選手権」の過去実績の中で、「最も長距離ついて行きやすい」と結論づけたのは「サカイ引越センター(引越のサカイ)」の「精密機器搬送車」と書かれたトラックです。

 あくまで個人の感想となりますが、走行ペースをとにかく崩さず、常に80キロあたりでの走行。積み荷のせいか、かなり慎重に運転している印象をうけました。

 あまりに遅い車が前を走行している場合には追い越しをかけることもありますが、追い越し車線でスピードをあげるというよりは、じわじわ追い抜く感じ。おかげでネット上では「速度遵守ガチ勢」や「速度厳守ガチ勢」と呼ばれているのを見かけたことがあります。

 先に高速道路をおりてゆく度に、「まだ行かないでー!」と惜しむほどに貴重な存在。見つけたときには「サカイのニキ」と勝手に名付けて、勝手に慕っています。

■ 長距離運転していると逆に「ペースメーカー車」にされることもある

 今回ついて行く側の話ばかりを紹介しましたが、長距離運転をする際には逆に「ペースメーカー車にされる」こともあり、ついて来られる側の気持ちもよく分かります。

 長距離ついてこられる場合には「あの車まだついてきてるな」「置いていかないから車間距離もっとあけろ!」など思いつつ、バックミラーをちらちら見ています。なので、一般車についてこられるトラックの運転手さんたちにはホント……すみません。ちょっと気持ち悪いですよね……。

 でもみなさんの安全運転のおかげで、安心して運転できる人たちがいるのも事実。これからもどうか安全運転で!

(宮崎美和子)

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