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「腸活」が口内悪玉菌によって台無しに?体調管理と口内環境についての調査から判明

おたくま経済新聞 / 2023年8月3日 18時30分

「腸活」が口内悪玉菌によって台無しに?体調管理と口内環境についての調査から判明

歯ブラシでケアできるのは 口内の約25%

 Kenvueが、体調管理と口内環境についてのインターネット調査を実施。結果を8月2日に発表しました。

 全国の20代から60代の男女3000人を対象に6月8日から6月10日にかけて行われた調査では、口内の悪玉菌が腸内環境に影響を与えるリスクについて9割が知らないと回答。一方で、マウスウォッシュを使用している人は、体調管理や「腸活」の効果を実感するスコアが高い傾向にあることがわかりました。

 口内のぬるぬるした細菌のかたまり「バイオフィルム」にいる悪玉菌を飲み込むことで、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があるという論文内容を提示した上で、「口内の悪玉菌が腸内フローラに影響を与えている可能性があることを知っていたか?」という質問に対し、「知っている」と答えた人はわずか9.4%。体調管理のために腸活を実践している人の中でも80.1%の人は知らないと回答しています。

 グランプロデンタルクリニック銀座の歯科医師、福島一隆氏によると、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」や、歯周病の原因となる「ジンジバリス菌(P.g.菌)」、特に「ジンジバリス菌(P.g.菌)」は胃酸でも殺菌できないといわれており、飲み込むと腸内環境を乱してしまう可能性があるとのこと。

 腸内細菌のバランスが崩れると、体調のバランスも崩れてしまい、せっかく取り組んでいる「腸活」も台無しになってしまうおそれがあるそうです。

 また、通常の歯ブラシでケアできるのは、口内のうち歯の表面積にあたる約25%であることを知っていた人は8.7%。口内の悪玉菌は「バイオフィルム」の中にいると知っていた人は12.2%という結果になりました。

②口内の悪玉菌は 「バイオフィルム」の中にいる

 「マウスウォッシュ使用者と非使用者の口内環境に対する認知率の比較」に関するアンケートでは、マウスウォッシュを使っている人は、非使用者に比べ、口内環境についてよく知っている傾向にあることが判明。

 マウスウォッシュ使用者の半数は、体調管理への効果を実感し、中でも全身の体調管理を目的として使用している人の7割が、効果を実感しています。

マウスウォッシュの体調管理への効果

 「マウスウォッシュは腸活に効果があるか?」の質問に対しては、全身の体調管理目的で使用している人のうち、効果があると答えた人は49.8%。エッセンシャルオイル成分配合のマウスウォッシュを使用している人に絞ると、90.7%が、腸活の効果を実感していると回答しています。

マウスウォッシュの「腸活」への効果

腸活実践者のマウスウォッシュの効果実感

 福島氏は、「口の中の悪玉菌は歯ブラシが届かないところにもいるので、歯ブラシのケアだけでは十分でないことは明らか」とし、歯ブラシやフロスに加えて、口の中を隅々までケアできるマウスウォッシュの併用、中でもバイオフィルムまで浸透し殺菌する効果が認められているエッセンシャルオイル成分配合のマウスウォッシュの使用をすすめています。

情報提供:Kenvue

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