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知らんかった!サングラスレンズの紫外線カット率は経年劣化しない

おたくま経済新聞 / 2024年1月20日 18時0分

知らんかった!サングラスレンズの紫外線カット率は経年劣化しない

知らんかった!サングラスレンズの紫外線カット率は経年劣化しない

 日差しの強い日の外出時にあると便利なサングラス。眩しさや紫外線など、目への負担を低減してくれますが、「長い期間使用しているとUVカット率が低下してしまう」……そんな話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

 でも、実はコレ、どうやら昔の話で、現在のほとんどのサングラスには当てはまらない事象なのだとか。Xユーザーの「よしひこ|メガネのプロ」こと坂田頼彦さんの投稿に注目が集まっています。

【注意】「サングラスの紫外線カットには寿命がある」と定期的にテレビや雑誌等で取り上げられますが、デマです。日本医用光学機器工業会も発表していますが、現在流通しているほぼ全てのプラスチックレンズは”UVカット材練り込み”であり、経年劣化でカット率は変わりません。安心してご使用ください

 坂田さんによると、UVカット率が下がらないのは、グラス自体にUVカット材が使用されているもの、とのこと。グラスに後からUVカット加工(コーティング)を施したタイプは対象外であるそうなので、この点には注意が必要です。

 しかし、紫外線カットがコーティングから練り込み標準に切り替わったのはおよそ20年前。今、一般的なメガネ屋でサングラスを作れば、ほぼ全て練り込み式なので、この場合UVカット自体の寿命はほぼ無いと考えて良いとのことでした。これはレンズメーカーで構成されている「日本医用光学機器工業会」のホームページにも記載がある内容です。

 また、福井県越前市にある「メガネのハートランド」が行った実験では、「13年経過したレンズのUV透過率はほぼ0%」という結果も。少なくとも、ここ数年でサングラスを購入した、という場合であれば、UVカット率は持続すると考えて良いでしょう。

13年経過したサングラス

UV透過率は0%

 ただし、100円ショップや雑貨店など、専門店外で購入したサングラスについてはこの限りではありません。また、レンズの傷やコーティングの剥がれ、変色、そもそも目の度数も変わるので、やはり2~3年を目安に買い替えを推奨しているとのこと。

 レンズのUVカット率を調べる機械が置いてある専門店もあるので、気になることがある場合は、問い合わせの上、調べてもらうと良いでしょう。

 なお、日傘やUVカットウェアも例外です。洗濯や着用による型崩れ・繊維の薄化などにより、UVカット効果は低減する場合があるので、今回の話はあくまでサングラスに限った範囲、と認識してください。

【注意】「サングラスの紫外線カットには寿命がある」と定期的にテレビや雑誌等で取り上げられますが、デマです。日本医用光学機器工業会も発表していますが、現在流通しているほぼ全てのプラスチックレンズは”UVカット材練り込み”であり、経年劣化でカット率は変わりません。安心してご使用ください pic.twitter.com/rirAxMdTa6

— よしひこ|メガネのプロ (@sakata_yoshi) January 17, 2024

<記事化協力>
よしひこ|メガネのプロさん(@sakata_yoshi)
メガネのハートランドさん(画像提供)

<参考・引用>
メガネのハートランドHP「サングラスが古くなると紫外線を通す??」
日本医用光学機器工業会HP「紫外線カットの耐久性」

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024012003.html

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