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ピアノ奏者が注意喚起 写真のグランドピアノがダメな理由とは

おたくま経済新聞 / 2024年3月27日 18時0分

ピアノ奏者が注意喚起 写真のグランドピアノがダメな理由とは

画像提供:匿名希望さん

 年間100ステージ以上のイベントに出演しているピアノ奏者(以下、匿名希望さん)が、偶然見かけたというグランドピアノの写真をSNSに投稿し、「危険です」と注意喚起しています。

 ピアノ素人の筆者の目には、どこにでもあるいたって普通のグランドピアノのように見えるのですが、いったい何が危険なのでしょうか。

 写真に写っているのは綺麗な空間に置かれている高級感のあるグランドピアノ。しかし、匿名希望さんは「これはダメだ」と否定しています。

 写真を見た人たちの中には、このグランドピアノがダメな理由を理解した人も。コメント欄を見てみると、どうやら突上棒と呼ばれるグランドピアノの屋根の部分を支える棒の位置が間違っているのだとか。

突上棒と呼ばれるグランドピアノの屋根の部分を支える棒の位置が間違っている

■ 突上棒が折れて屋根が落ちてしまう可能性も

 突上棒の位置が違うと、どのような危険があるのかなどを匿名希望さんにくわしくうかがいました。

―― 写真のグランドピアノはどこに置かれていたものでしょうか?

 ホテル宴会場内に置かれていたピアノです。

―― 写真の位置に突上棒をセットしてしまうと、どのような危険があるのか教えてください。

 大屋根の重さを支えるための強度が保てないので、棒が折れたり屋根が突然落ちたり(閉まる)するなどの危険が考えられます。

長い突上棒の場合の正しい位置

―― なぜ間違ったところに突上棒をセットしてしまったと思いますか?

 ピアノの屋根側に2か所のくぼみがあり、外側を使う方がより高く上がります。屋根を高く上げるためには、こちら側が正解だと思ってしまう方も多いのではないかと思われます。

―― 間違った位置にセットされた突上棒を見た時の感想を教えてください。

 セットしてくださった方に怪我がなくて良かったと思いました。この写真を撮影した時は、それ以前にも同様のことがあり、周知をお願いしたのに改善されていなかったので、多くの方に知っていただけたらと思いSNSに投稿しました。

* * * * *

 匿名希望さんの投稿後のコメントなどを見ると、突上棒には長いものと短いものがあるそうです。

 外側の位置の時には短い突上棒、内側の時は長い突上棒を使用。突上棒と屋根の角度が直角になっている状態が正解なのだといいます。みなさんも覚えておくと良いかもしれません。

<記事化協力>
匿名希望さん

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024032705.html

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