Xが成人コンテンツに対するポリシーを発表 アダルト容認?と賛否
おたくま経済新聞 / 2024年6月6日 11時54分
![Xが成人コンテンツに対するポリシーを発表 アダルト容認?と賛否](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_20240606_03_0-small.jpg)
Xが成人コンテンツに対するポリシーを発表 アダルト容認?と賛否
Xは6月4日、アップデート情報などを報告するアカウントを通して、「アダルトコンテンツと暴力的なコンテンツに関するポリシーを発足しました」と発表。これまでXでは、「センシティブメディア」と「暴力的な表現」に関するポリシーはあったものの、アダルトコンテンツに対するルールがやや曖昧でした。
今回の発表では「ルールを明確化し、これらの分野の取り締まりを透明化しました」とのこと。正直なところ、ようやくの明確化でしたが、ユーザーの反応を見ると賛否両論寄せられているようです。今回のポリシー制定に対する反応をまとめてみました。
■ X側としてはアダルトコンテンツを認める
まず、そもそも今回のポリシー制定の内容はどういった意味を持つものなのでしょうか。
Xにおけるアダルトコンテンツの定義は「ポルノまたは性的興奮を引き起こすことを意図した成人のヌードや性行為を描写した、合意に基づいて制作および配布された素材」で、「漫画、ゲーム、アニメなどの AI生成、写真、アニメーション コンテンツにも適用されます」とされています。
今回のポリシーによると、これらについて「適切なラベルが付けられ、目立つように表示されていない場合に限り、合意に基づいて制作および配布された成人のヌードや性行為を共有できます」とのこと。
続く説明には「性的テーマに関連する素材を、合意に基づいて制作および配布される限り、作成、配布、消費できるべきだと考えています」とあり、X側としてはアダルトコンテンツを認める方針であるようです。
■ アダルトコンテンツを見たい人と見たくない人の棲み分けを明確化ただし「成人向けコンテンツを見たくない子どもや成人ユーザーへの公開を制限することで、この自由のバランスを取っています」とあり、性的な内容を含む投稿を行う場合は「センシティブな内容を含む」と設定を行う必要があります。
これに違反していると判断された場合は、これまで通り違反報告を行うことができます。こうしたポリシーが明文化された以上、違反に対する対応や、いわゆるシャドウバンやアカウント停止に至るまでの内部フローにも何らかの変更が加えられると考えられます。
■ 禁止条件もあるまた、「搾取、不同意、客体化、未成年者への性的対象化または危害、わいせつな行為を助長するコンテンツ」「プロフィール写真やバナーなど、目立つ場所での成人向けコンテンツの共有」についても禁止と明記。
つまり、これまで同様にアダルトコンテンツの投稿はOKとするが、その場合はラベル付けを行って、見たくない人には表示させないようにしますよ、違反した場合は遠慮なく罰を与えていきますよ、ということ。
今までほぼルールが設けられていなかった状態から、明確なルールを設けることで、Xをより安全に使いやすくするために制定したのが今回のポリシーでしょう。見たくないコンテンツが、不意に表示されてしまうのを防ぐためのもの、と解釈できます。
■ ユーザーには意図が正しく伝わっていない?相次ぐ賛否両論の声しかしながら、今回の発表に対し、ユーザーからは「Xがエロ許可SNSになるとは驚いた」「アダルトコンテンツが蔓延しそう」といった心配や不安の声が多数。今回の発表はむしろその逆で、「明確な棲み分けを行っていきます」というものなのですが……英語表記であるためか、上手く意図が伝わっていないのが現状であるようです。
もちろん「ラベルのあるコンテンツは表示しない、とか選択出来るようにするのかしら。これなら歓迎」「年齢認証や個々で表示制限するって書いてあるじゃん」と、正しく理解し賛成の意を示している方も。賛成派の中には「アダルトOK」と解釈し喜ぶ声も見られますが……違う、そうじゃない。
先述の通り、Xがこれまで曖昧だったアダルトコンテンツの取り扱いに対して、明確なポリシーを設けたというのが今回の主旨。どこまで本腰を入れて対応するのかについては、Xの運営側次第ではありますが、今後SNSとしての評価が分かれる分岐点になりそう。
更新の度に何かと使いづらさが指摘されてしまうXですが、世界中の多くのユーザーにとって、より安全で便利なSNSになっていってほしいものです。
We have launched Adult Content and Violent Content policies to bring more clarity of our Rules and transparency into enforcement of these areas. These policies replace our former Sensitive Media and Violent Speech policies – but what we enforce against hasn’t changed.
Adult…
— Safety (@Safety) June 3, 2024
<参考・引用>
Safety(@Safety)
Xヘルプセンター「Adult Content」
※掲載画像はXヘルプセンターのスクリーンショットです。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 配信元URL:https://otakuma.net/archives/2024060603.html外部リンク
この記事に関連するニュース
-
Google、選挙広告のデジタル改変コンテンツ開示を義務化
ITmedia NEWS / 2024年7月2日 8時30分
-
三上悠亜の炎上は何が問題? 賛否両論上がる「CA4LAが人選のセンス無さすぎ」「ゾーニングしてほしい」
オールアバウト / 2024年7月1日 18時45分
-
Yahoo!広告、広告換算費約302億円分を非課金化 - なりすまし広告への対応は
マイナビニュース / 2024年6月26日 10時8分
-
X(旧Twitter)が「成人向けコンテンツ」ポリシー設置 性的コンテンツは「適切なラベル付け」「多くの人の目に触れない形」で投稿可能
ねとらぼ / 2024年6月4日 21時33分
-
X、アダルトと暴力コンテンツを条件付きで許可するポリシーをひっそり公開
ITmedia NEWS / 2024年6月4日 9時15分
ランキング
-
1老後の趣味で気軽に“塗り絵”を始めて1年後…… めきめき上達した70代女性の美麗な水彩画に「本当にすごい…」「感動です」
ねとらぼ / 2024年6月29日 22時0分
-
2シャオミ、ペンを発売 「書き心地は良いが、タブレットとペアリングはできません」と公式
ITmedia NEWS / 2024年7月3日 8時30分
-
3「ロンハー」有吉弘行のヤジに指摘の声「酷かった」「凄く悲しい言葉」 42歳タレントが涙浮かべる
ねとらぼ / 2024年7月2日 15時31分
-
4坂本龍馬はそんなこと言わない! 居酒屋で発見された“ウソすぎる名言”が話題「おもろすぎる」「せめて土佐弁で」
ねとらぼ / 2024年7月2日 20時30分
-
5NFTでバンクシーを分割販売、アート市場の民主化目指すUAEスタートアップ10101.art
Techable / 2024年7月3日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)