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すき家の裏メニュー「牛丼キング」について広報に取材→実際に大食いライターが挑戦してみた

おたくま経済新聞 / 2024年6月26日 9時30分

すき家の裏メニュー「牛丼キング」について広報に取材→実際に大食いライターが挑戦してみた

運ばれてきた牛丼キング

 ネットでしばしば話題になる、すき家の「キング牛丼」。そんなものがあること自体知らない方が多いのではないでしょうか。実はこれ、メニュー表にもどこにも書かれていない「裏メニュー」なんです。

 過去に挑戦した人たちからのSNSへの投稿を見てみると、大きな丼にどっさり盛られた牛肉、その下にはツユがたっぷりしみ込んだご飯と、噂に違わぬ大盛りっぷり。大食いライターとして、一度は食しておきたい一品です。

 とはいえ、あまりに情報が不足しているので、お店に足を運ぶ前に、事実確認をしなければなりません。公式情報がどこを探しても見つからなかったのです……。

 本当に「裏メニュー」なのか、などなど。すき家の広報担当者に「キング牛丼」について直接聞いてみました。

 すると……なんと、正式名称は「牛丼キング」だったことが発覚。マ、マジかよ……。これは新たな情報がもっと出てきそうだ!

牛肉が溢れんばかり

■ すき家広報にインタビュー!

―― この度は取材に協力いただきありがとうございます。まずは牛丼キングの価格や、総重量、総カロリーなどを教えてください。

 価格は税込1480円です。総量については非公開ですが、総カロリーは約3000kcalとなっています。

―― では、牛丼キングの牛肉やご飯は、それぞれ並盛の何倍ほどなのでしょうか?

 牛肉は並盛の約6倍、ご飯は並盛の約2.5倍です。

―― 牛丼キングはいつ頃から販売されているのでしょうか。またこれは「裏メニュー」というポジションで間違いないでしょうか?

 牛丼キングは2009年に登場。裏メニューという扱いになります。

―― 発売から15年……!長い歴史があるんですね。販売は全店で行われているのでしょうか?

 一部店舗を除く全国の店舗で販売しています。

―― メニューのタブレットに掲載されていないようなのですが、注文の仕方を教えてください。

 注文の際は直接従業員にお声がけください。

―― 牛丼キングをもしも残してしまった場合、持ち帰ることはできるのでしょうか?

 牛丼キングは食べ残しの持ち帰り不可です。

―― では、最初から持ち帰りオーダーをすることはできますか?

 こちらもできません。

―― ちなみに、すき家の広報室の中でチャレンジされた方はいますか?もしいらっしゃったら、挑戦した時のエピソードなどを教えてください。

 広報室内ではチャレンジした者がいない状況です。ご協力できず申し訳ございません……。

* * * * *

 広報担当者でもまだチャレンジした人がいないという牛丼キング。さらに食べ残したら持ち帰りすることができないということで、注文する際は「絶対に食べきれる!」という強い自信と覚悟が必要なようです。

■ 牛丼キングの圧倒的な存在感!

 ということで、必要情報は全て入手しました。覚悟を決めて、いざ決戦の地へ!お店に到着すると、裏メニューのため店舗の内外どこにも牛丼キングの写真や文字は勿論ありません。

すき家の看板

 カウンターで少し緊張しながらお店の人に直接「牛丼キング、お願いします」と注文。すると「すみません。少しお時間いただきます」と返ってきました。もちろん、問題ございません!ワクワクドキドキしながら運ばれてくるのを待ちました。

 ちなみにテーブルに置かれているタッチパネル式のタブレット端末で牛丼のページを見てみると、「ミニ」、「並盛」、「中盛」、「大盛」、「特盛」、「メガ」しか載っていません。やはり注文は、お店の人に直接伝えるしかないようです。

タッチパネル式のタブレット端末

 5分ほど経過した時、「お待たせしました」と運ばれてきた牛丼キング。「いや、まだ5分!」と心の中でツッコミながらも受け取った筆者。その後、「すき家にしてみれば5分は待った方か」と一人で納得しました。

出てきました「牛丼キング」

 目の前に現れた牛丼キングは、まさにキングの名に相応しい牛肉の山!ビッグ牛丼マウンテンです。圧倒的な迫力に、思わずゴクリとつばを飲み込みました。

横からの光景

 筆者は通常、食レポの際は食べる欲望を抑えるために事前におにぎりなどを1~2個食べてからお店に向かいます。そうしないと、欲望に負けて写真などを撮る前に食べてしまうからです。しかし、今回は食べるのをやめました。食べなくて本当に良かったとあらためて実感する迫力です。

牛肉の山

■ 安定の味に「ホッ」

 それでは、いっただきま~す!牛肉は箸で取っても取っても減りません。さらにご飯は牛肉をけっこうかき分けないと見えてきません。「俺は、これを待っていた!」と心の中で歓喜。牛肉にかぶりつきます。

お箸で取った牛肉

 柔らかい牛肉。タレがしみ込んでいて、噛めば噛むほど口の中で牛肉の旨味があふれてきます。ご飯との相性も抜群で、思わずホッとする安定の味です。

 それでも4割ほど食べ進めるとさすがに飽きてきます。そこでトッピングに生卵を追加で注文。卵を牛肉の絨毯の上に落とすと、この画を見ただけで食欲がわいてきます。黄身をつぶしてテンションはマックスに!再び牛肉にかぶりつきます。

生卵をトッピング

卵を牛肉の絨毯の上に落とす

黄身がつぶれた生卵

 牛肉の旨味を卵がまろやかに包み込んで、口の中が幸せであふれます。卵効果でどんどん口の中へ運ばれていく牛丼キング。いくら食べても完食まで至らない量に、大食いとしては嬉しさがこみ上げてきました。まだあるー!

生卵がかかった牛丼キング

■ 最後は七味唐辛子で味変

 しかし、残り3割ほどになると、やはり胃袋の方もやや満たされてきます。まだまだ食べられるけどね!

七味唐辛子で味変

色鮮やかな七味唐辛子

 ここで再び味変。筆者が選んだのは、テーブルに置かれている七味唐辛子。振りかけると色合いも鮮やかになり、美味しそう!

七味唐辛子がかかった牛丼キング

 七味唐辛子がかかった牛丼キングを口の中に運ぶと、辛味が牛肉の旨味をこれでもかというほど引き立たせます。さらに辛味成分が筆者の中で眠りかけていた食欲を目覚めさせ、覚醒!吸引力を復活させてくれました。

 気づくと手元の丼はカラに……。いつも思うんですが、すき家の丼って穴あいてない?

カラの丼

 とにかく、今回も安定の完食。ごちそうさまでした!税込1480円で牛丼を思う存分に堪能できる「牛丼キング」。牛丼好き&大盛りファンは、一度試す価値ありです。

(取材・撮影:佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024062602.html

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