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憎きインプレゾンビを一掃!めちゃくちゃ便利と噂の拡張機能「X-Zombie-Killer」を使ってみた

おたくま経済新聞 / 2024年9月22日 18時0分

憎きインプレゾンビを一掃!めちゃくちゃ便利と噂の拡張機能「X-Zombie-Killer」を使ってみた

Chromeウェブストアにある「X-Zombie-Killer」のページ

 X(旧Twitter)ユーザーならば一度は目にする「インプレゾンビ」。あまりに目障りなので、自分のタイムライン上から連中を駆逐するために、バズっている投稿のリプライ欄を巡回してはひたすらインプレゾンビたちをブロックしています。

 しかしブロックしてもブロックしても無限に湧き出てくるのでキリがありません。どうにかまとめて倒せる策はないかと調べていたところ、「X-Zombie-Killer」というGoogle Chromeの拡張機能がめちゃくちゃ便利だとの噂を聞いたので、実際に使ってみました。

■ インプレゾンビがとにかく憎い

 インプレゾンビは「インプレッションゾンビ」の略称。Xのインプレッション(=自分の投稿がどれだけの人に見られたか)を増やすことで収益を得ようとするXアカウントを指します。

 彼らの生息域は、バズっているポストのリプライ欄とトレンド。バズっているポストやトレンドワードは多くの人の目に留まりますから、リプライやトレンドワードを絡めてポストするだけで多くのインプレッションが稼げるため、格好の餌場となっているわけです。

インプレゾンビの投稿例

 インプレッション稼ぎ自体を否定するつもりはありません。ご自由にやればよろしいと思います。バズっているポストに無関係なリプライをしたり、ツリー形式のポストを途中でぶった斬ったりするのも、まあ許しましょう。

 しかし誰かの訃報や重大な事件・事故についてのポストに対して「それはいいですね」「素晴らしいです」といった空気の読めないリプライを飛ばす奴らだけは、断じて許せません。出くわすととても不快な気分になります。

 そういうわけで筆者は連中を一掃できるというGoogle Chromeの拡張機能「X-Zombie-Killer」を導入してみることにしました。

 「X-Zombie-Killer」はフリーランスエンジニアの小林秀樹さんが作成した拡張機能で、誰でも無料で導入することができます。

 月額498円のプレミアムオプションもあり、ホワイトリストの作成や認証アカウントの一括非表示など、より詳細な設定が可能となっています。

 今回は無料版を使ってみます。

■ ボタンひとつでリプライ欄のゾンビたちが消える!

 「X-Zombie-Killer」の導入は簡単。Chromeウェブストアの拡張機能ページで「X-Zombie-Killer」と検索するだけで出てきます。出てきたページの右上にある「Chromeに追加ボタン」(赤枠内)をクリックすることで追加可能。

ページの右上にある「Chromeに追加ボタン」(赤枠内)をクリックすることで追加可能

 拡張機能を追加後、Xのページをリロードすると右上に「消したゾンビ数」「ON」「オプション」の3つのボタンが現れます。

「消したゾンビ数」「ON」「オプション」の3つのボタン

 真ん中のボタンはクリックすることで「ON」と「OFF」を切り替えることができます。「ON」になっているときは拡張機能が効いています。

 ではどれだけ効果があるのか、実際に試してみましょう。先日人気YouTuberグループ・東海オンエアのてつやさんが興味深い実験をしていたので、その投稿で試してみます。

東海オンエア・てつやさん公式Xアカウント(@TO_TETSUYA)の投稿

 てつやさんが行っていたのは「自分の投稿のリプライ欄にどれだけのインプレゾンビが存在するのか」を調べるというもの。

 リプライ欄を開放した上で「人間様は一切返信しないでください」「魂のない皆様、たくさんお返事くださいね!!」と記載して投稿すると、リプライ数は驚異の5400件に達しました。

 該当ポストのリプライ欄を確認してみると見事にインプレゾンビだらけ。

該当ポストのリプライ欄を確認してみると見事にインプレゾンビだらけ

 「了解しました。返信せずに状況を見守ります」という何1つとして了解していないアカウントや、「日本はとても素敵です」となぞに媚び始めるアカウントなどがありました。

 中には生身の人間というか魂のある日本語ユーザーもいるかもしれません。が、この投稿のリプライ欄にいるということは「X-Zombie-Killer」の絨毯爆撃を受けても文句は言えないはず。

 だっててつやさんはリプライ欄を指して「↓ということで以下ブロック対象」と述べていますし!

 ということでこの投稿に対して早速「X-Zombie-Killer」を「ON」にしてみます。気分はゾンビ映画の最終決戦です。ボタンを押した瞬間から右上の「消したゾンビ数」がどんどん増えていきます。

 1アカウント、また1アカウントとゾンビたちが封じられていっているのがリアルタイムでわかるのが楽しいです。やがて数字は「208」に達したところで止まりました。

消したインプレゾンビ数

 リプライ欄もスッキリ。数アカウントブロックできていないものがありつつも、5400件あったリプライのほとんどすべてが非表示になりました。き、気持ちいいいい……!

実行前、実行後

 実行する前は「さすがに半分くらいは普通の人間アカウントだろう」と思っていたのですが、甘かったようです。ものの見事にゾンビばかりでした。

 208アカウントに対して1つ1つブロックなりミュートなりをしていくのは骨が折れます。ですから連中をボタン1つでまとめて非表示にできる「X-Zombie-Killer」は確かにめちゃくちゃ便利でありがたい拡張機能だということが分かりました。

 機能としてはブロックやミュートではなくあくまで「非表示」ではありますが、それでも不要なもの余計なものが見えなくなるだけでだいぶ気分はスッキリします。

 ちなみに「X-Zombie-Killer」は設定を変更することもできます。

「X-Zombie-Killer」は設定を変更

 右上の3つのボタンの1番右にある「オプション」ボタンを押して飛ぶことができる設定変更ページでは、チェックボックスの内容を変えることで、非表示にするアカウントの対象範囲を広げることができます。

 ただし設定次第ではインプレゾンビではない一般アカウントも非表示にしてしまう可能性がでてくるので、ご注意ください。

■ アプリ版のXでは「X-Zombie-Killer」は使えず

 1点だけお伝えしておくと、「X-Zombie-Killer」は基本的にはPCのChromeブラウザのみで使用できる機能です。アプリ版のXでは使えません。

 アプリ版でもできる対策として、インプレゾンビが用いるアラビア文字やサンスクリット文字をすべてミュートキーワードに設定するというものがあります。これらの言語圏のポストに縁がない人にとっては1つ有効な方法でしょう。

 しかしながらインプレゾンビは常に進化し続けており、AIに日本語文を生成させたり、一般の日本語ユーザーの投稿をコピペしたりと、言語をミュートするだけでは仕留めきれないのが現状です。

 アプリをメインにXを使っているという方は、残念ながら今のところはぽちぽちと1アカウントずつ仕留めていくしかありません。

 いつかアプリ版でも使える機能・ツールが世に出てくれると嬉しいですね。最もインプレゾンビ自体が消えていなくなってくれるのが一番ではあるのですが。

<参考・引用>
X-Zombie-Killer
X-Zombie-Killer公式Xアカウント(@xzombiekiller1)
東海オンエア・てつやさん公式Xアカウント(@TO_TETSUYA)

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024092204.html

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