物議を醸したスシローの「鶏そば」レアチャーシューが炙り調理で提供へ→本当に変わってた!
おたくま経済新聞 / 2024年10月10日 16時52分
物議を醸したスシローの「鶏そば」レアチャーシューが炙り調理で提供へ→本当に変わってた!
回転寿司チェーン店「スシロー」で10月2日より提供されている「鶏そば」について、監修を行った「麺屋NOROMA」グループ代表の高岡利光さんが「写真とは別物」「レアレアチャーシュー」等、自身のSNSで苦言を呈していた問題に新たな動きです。
高岡さんは10月10日午前7時にSNSを更新。スシロー側との協議を経て、トッピングに使用しているレアチャーシューを同日より、炙って提供するように変更になったと報告しました。
筆者はこの前日、スシローに直接足を運んで「鶏そば」のチャーシューの赤さを確かめています。変化の違いは一番分かる状態です。そこで変更当日となる10日に再び店を訪れ確認してみました。
■ レアチャーシューの提供方法を協議した結果、「炙り」調理に変更へ事の発端は、高岡さんが10月8日に行った投稿でした。「レアレアチャーシューやめてほしい」「スープまぜてからきちんと提供してほしい」と、問題点を次々とSNS上で公開指摘。その強い口調からも、監修者としての食の安全に対する強い危機感が伝わってきます。
これを受け10月9日、筆者は近隣のスシローに赴き、実物をチェック。すると高岡さんの指摘通り、レアチャーシューがまさしく「レアレア」で提供されました。
スシロー側の認識としては、「きちんとした加工でしているので問題ない」(高岡さん8日投稿より)とのことだったそうですが、食の素人である筆者から見ても、あの赤さを不安視する気持ちはわかります。
その後、スシローと高岡さん率いる「麺屋NOROMA」側とで話し合いが設けられ、翌10月10日に高岡さんが自身のSNSで改善を報告。スシローのHPでも「『鶏そば』の安全性に関する弊社の見解と調理方法の変更について」と、リリースが掲載されました。
冒頭でお詫びを述べるとともに、レアチャーシューについて「旨味を引き出すため低温加熱調理という調理法でじっくりと加熱し、レアな状態に仕上げておりますが、提供商品によっては色味が異なる(肉本来の色味に近いピンク色になる)ことにより、監修企業さまをはじめ一部のお客さまからご指摘や不安の声をいただいております」と説明。
続けて「厚生労働省の定める安全基準を満たした商品でありますため、安心してお召し上がりいただけますが、見た目においてもお客さまが少しでも不安なくお食事をお楽しみいただく為、監修企業さまのアドバイスをもとに残りの販売期間の調理方法を『炙り』調理での提供と変更させていただきます」と、述べました。
■ 早速実物をチェック→ちゃんと炙られていたこうなると、「本当にチャーシューが炙られているのか?」確かめたくなるのが人の性。10月10日の正午過ぎに再度店舗を訪れてみました。
カウンターの席につき、タッチパネルで「鶏そば」を注文して、待つこと2~3分。レーンにのって鶏そばがやってきました。調理方法が変更になったからか、前日よりも待ち時間が気持ち程度長かったような。
さて、問題は「きちんとレアチャーシューが炙られているか?」です。お椀の蓋を開けてみると……。
おおっ!きちんと炙られている!昨日のチャーシューと比較して明らかに色味が異なり、きちんと火が通っているであろう安心感があります。高岡さんの意思はしっかりと反映されているもよう。
他にも、前日までは自分でまぜないとスープの濃度が微妙だったものが、この日はしっかり混ぜられて出てきました。色もバッチリです。盛り付けについても、前日とは大違い。わかりやすいのが「かいわれ」です。前日はバラバラっと入れられていたものが、しっかり整えて入っていました。
「鶏そば」の味については言わずもがな。濃厚かつあっさりとのど越しの良い鶏白湯スープが麺にしっかり絡み、チャーシューのジューシーな旨みもそのまま。見た目の不安がなくなった分、昨日よりも気持ちよく食べられた気がします。
気付けばあっという間に完食。ごちそうさまでした。
それにしても、問題提起から両者の話し合い、そして提供方法の変更という落としどころに、スピード感をもって取り組んだ対応はお見事。筆者の居住地は九州の南側ですが、地方の店舗にも即日オペレーション変更が行き届いているのは素晴らしいなと感じます。
「鶏そば」問題はこれでひとまずの解決を見ましたが、今後のコラボメニューにおいては、監修者と提供側の相違が起きないよう、しっかり協議を重ねたうえで、発売開始としてほしいところですね。
スシローさん@akindosushiroco
僕が監修したのはレアレアチャーシューでもないし、スープこの色ですよ。どこでオリジナリティー出してるんですか?
写真と別物出てますやん。盛り付けもやっつけ仕事で残念です。
レアレアチャーシューやめてほしい。
スープまぜてからきちんと提供してほしい。… pic.twitter.com/Vkz5LF7hJg
— NOROMA グループ代表 高岡利光 (@noroma_net) October 8, 2024
色々なご意見ありがとうございます。返信全くせずで申し訳ありません。
スシローさん@akindosushiroco… pic.twitter.com/G5Vz3Kuuf4
— NOROMA グループ代表 高岡利光 (@noroma_net) October 9, 2024
<参考・引用>
NOROMAグループ代表 高岡利光さん(@noroma_net)
スシローHP「 『鶏そば』の安全性に関する弊社の見解と調理方法の変更について」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024101007.html外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スシロー、レアチャーシュー入り「鶏そば」めぐり謝罪 監修店も「きっちり約束して頂きました」
iza(イザ!) / 2024年10月10日 11時20分
-
レアチャーシュー?にスープが「写真と別物」 ラーメン監修者が苦言、スシロー「安全だが調理方法を変更」
J-CASTニュース / 2024年10月10日 10時44分
-
「食中毒出すつもりか」コラボ店代表が激怒の“ピンクのチャーシュー”めぐりスシローが謝罪 「安心して食べられる」としつつも調理方法を変更
ねとらぼ / 2024年10月10日 7時10分
-
スシローとコラボした「麺屋NOROMA」の代表が苦言 監修した鶏そばとは「別物」「レアレアチャーシューやめて」
おたくま経済新聞 / 2024年10月9日 15時46分
-
「食中毒出すつもりか」「写真と別物」 スシローコラボに人気ラーメン店代表が激怒 運営元に話を聞いた
ねとらぼ / 2024年10月9日 14時12分
ランキング
-
1英誌が「世界で最もクール」に選んだ日本唯一の街 "未開発地帯"学芸大学が魅力的な納得理由
東洋経済オンライン / 2024年10月10日 11時55分
-
2妻から「気持ち悪い。出ていけ」と言われ、実家に逃げ込んだ55歳男性。80代母の“叫び声”で眠れぬ夜を過ごす日々
日刊SPA! / 2024年10月10日 8時52分
-
3【賛否】食器洗い用スポンジで「シンクを洗う」アリorナシ? SNSで“拒否反応”相次ぐも「分ける必要性を感じない」人も
オトナンサー / 2024年10月9日 22時10分
-
4生で食べると体のサビを防ぎ、「肉とごはん」の代謝がアップ…スーパーで売っている「白い最強食材」の名前
プレジデントオンライン / 2024年10月10日 16時15分
-
5恋愛経験ナシ38歳彼が挑む"初めての婚活"の顛末 魅力的なプロフ、写真…あとはどんどん会う!
東洋経済オンライン / 2024年10月10日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください