ChatGPTの意外な機能?占いが出来るらしいのでいろいろやってみた
おたくま経済新聞 / 2024年12月5日 19時0分
ChatGPTの意外な機能?占いが出来るらしいのでいろいろやってみた
OpenAI社が公開しているチャットボット「ChatGPT」。文章作成やアイデア出しなど、様々な用途に役立てている方も多いと思いますが、なんと占いまで出来てしまうらしい……というウワサを耳にしました。
ちゃんとした占いとなれば、かなり専門的な知識を要するとは思うのですが、どんな種類の占いが出来るのか、いろいろ試してみることにします。
早速手持ちのスマホでChatGPTを起動。まず初めにざっくり「占い出来ますか?」と尋ねてみます。
するとすぐさま「簡単な占いやアドバイスをお伝えすることは出来ます」との返事が。内容は恋愛、仕事、運勢など、いろんな占いが出来るそうなので、手始めに運勢を見てもらうことにします。
「運勢で」と伝えると、テキストが返ってきたのは次の一週間の運勢で、「全体運」「恋愛運」「仕事・学業運」「健康運」の4項目。
「新しいチャンスが訪れる兆し」「人間関係がスムーズに進む」「集中力が高まり、難しい課題にも取り組める時期」「心身のバランスが取れていて調子の良い時期」……など、細かく書いてくれていますが、ちょっと内容が良すぎるような。
生年月日や星座を教えているわけでもないので、いったい何を元にした占いなのかを聞いてみると、「一般的な運勢やポジティブなアドバイスを参考にして作成したもの」で、「直感的なアプローチで『良い運勢を引き寄せるためのヒント』を意識して作りました」とのこと。それって占いと言えるのか……?
というこちらの疑問を見透かしたかのように、なんと特定の占術に基づいた占いも可能、という案内が。タロット風、星座占い風、さらに数秘術風など、多岐にわたるパターンで占えるようです。それそれ、そういうのを待ってた!
■ まずはタロット占い 方法を指定することでより詳細な占いが可能にどれも気になりますが、ひとまずなかなか見てもらう機会のない「タロット占い」を選択してみることに。
なんでも仮想タロットカードを引いて、「現在の状況」「近い未来」「アドバイス」の3項目を見てもらえるそう。どんな結果が出るやら……ドキドキ。
少しの間待っていると、テキストで結果が返ってきました。まず「現在の状況」は「Justice(正義)」のカード。公平さと真実が鍵となる時期で、状況を冷静に分析し、正しい選択をすることが求められるそうです。
次に「近い未来」は「The Star(星)」のカード。困難があったとしても、希望の光が差し込んでいるため、信じる気持ちを持ち続けることで、次第に状況が好転していくとのこと。
最後に「アドバイス」は「The Lovers(恋人)」のカード。人間関係や重要な決断が鍵を握り、直感を信じることで正しい道を選べるそうです。
結果として、おそらく大アルカナのみで占われたようですが、正位置や逆位置といった概念がないのは少し懐疑的にならざるを得ません。カードを選んだのも自分ではないので、良いことが書かれていても、なんとなくモヤモヤとした感じがします。
そこで、もう少し細かく占えないか聞いてみたところ、正位置や逆位置を組み込むことはもちろん、ワンオラクル、スリーカードスプレッド、ケルト十字スプレッドといった占い方も可能であるという提案が。
……できるんなら最初っから教えてよ!とツッコみたくなる気持ちはさておき、再度占ってみると今度はより本格的な結果が返ってきました。タロット占いを楽しみたい方は、占い方を細かく指定することをおすすめします。
■ 定番の星占いでは「ラッキーアイテム」のアドバイスも次に尋ねてみたのは定番の「星占い」。12星座を元に運勢を占うもので、朝の情報番組でも定期的に流れるので、なじみのある方もきっと多いことでしょう。
もちろん占いには星座が必要なので、筆者が「射手座」であることを伝えると、今週の運勢を伝えられました。
ここでも最初の占い同様、「全体運」「恋愛運」「仕事・学業運」「健康運」が表示されますが、内容は少し異なっていて、慎重に行動することを勧める内容に変化。タロット占いと傾向が似ており、より信ぴょう性が増したような気がします。
さらに、「ラッキーアイテム」や「ラッキーカラー」「ラッキーデー」といった項目も追加で教えてくれました。これはちょっと信じたくなるかも。
■ 他にもさまざまな種類の占いが可能 すごいぞChatGPT占い……と、このような内容で、思っていたよりちゃんとした占いを行うことが出来る、という結果となりました。
他にも「易占(易経)」や「風水・開運アドバイス」「おみくじ風占い」「夢占い」「血液型占い」といったさまざまな「占い」が行え、無料で使えるツールとしてはかなり充実している部類に入ると言えそう。
ただし、「手相占い」や「霊視・透視」は出来ない、と断られてしまいました。写真を使ったり、スピリチュアル的な特殊技能を用いる占いには対応していないようです。
いずれの占いももちろん当たるかどうかは保証出来ませんが、本物の占いも、信じるか信じないかは自分次第。気軽な気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024120408.html外部リンク
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