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【無所可用】我が家最大の禁忌「ヘビ」を愛すること

おたくま経済新聞 / 2010年2月23日 20時57分

【無所可用】我が家最大の禁忌「ヘビ」を愛すること

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f0ede5bf不定期連載の「エドガーの無所可用、安所困苦哉」。エッセイの様なコラムの様な読み物です。第四回目となる今回は、我が家でかつて飼っていた「ヘビ」に関するお話し。
爬虫類は今でも趣味として多数飼育しているのですが、何故この「ヘビ」だけは「かつて」なのか?様々な大人の事情もあり、あげくに離婚問題にまで発展したため、今では飼育できない、ある意味我が家最大の「禁忌」となっているからなのです。

今では全て手放してしまったヘビさん。もう二度と飼育することはできないでしょうが、ペット的爬虫類には、ヘビさんが一番、特に野生個体でない、ブリーダーが繁殖させたヘビさんは最高だと今でも思っております。

かつて我が家には、カリフォルニアキングスネーク、リューシスティックブラックラットスネーク、そしてヤブコノミというヘビがおりました。
いずれもナミヘビ科というおおきなくくりに分類される仲間です。
軽く説明しますと、ナミヘビ科とは、ヘビ亜目最大の科で、約2000種に及ぶといいます。ヤマカガシなど毒を持つものもいますが、コブラやクサリヘビ(マムシなど)のような強い毒はなく、また毒があっても毒牙は口に奥にあるので、深く咬まれなければ被害にあうことはまずありません。

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ちなみにペット用のヘビとしては、このナミヘビ科以外にも、いわゆるニシキヘビの仲間の小型種なども繁殖されペットルートで流通しています。
ただワタシはナミヘビしか飼ったことがないので、これからご紹介する以下の「ヘビ」はナミヘビだと思ってお読みください。

では、ヘビのいい点の例を挙げてみます。

○わりと場所がいらない
1メートル前後のヘビであれば、長辺が40センチくらいあるプラケースで飼えます。
立体活動が好きなヘビには高さをあげたいところですが、たいていの繁殖ヘビは平面で満足なようです。
そもそもあんまり動かないですし、うごかないときはまるまってるので。
設備が軽いため、積み重ねもできて…気をつけないとついうっかり買い増やすかたも多いことでしょう。
あ、でもこれは種類によっては運動不足解消にちょっと高くして木を入れたりしたほうがいい場合もあるため一概には括れないこともあります。

○活きエサがいらない
主なエサは冷凍したネズミ。もちろんエサ用に養殖されたものです。
ヘビのサイズに応じて大きさを使い分けますが、エサの日の朝に冷凍庫から出しておけば、夜仕事から帰ったときには解凍できています。
大人のヘビならエサは週1回、幼体でも週2~3回なので、とてもらくちん。
ただこれはすべてのヘビに共通ではありません。ヘビの種類によってはヤモリしか食べないとかミミズしか食べないとかいうのもいます。これらはマニアに「変態ヘビ」と呼ばれています。
うちにいたヤブコノミというのがヤモリ専門のヘビでした。最終的には冷凍マウスを食べさせることに成功しましたが、ヤモリを与えると反応が違いました。好物には反応が違うのは多くの動物に共通ですね。

○水はタッパー
トカゲやカメレオンには、動いている水にしか反応しないというのが結構います。そうすると水を動かすために、点滴のようにしたり、ブクブクと泡を立てたりと設備が必要となってきますが、ヘビさんの場合、大抵は水の入ったタッパーを入れておけば自分で水に入って水を飲み、ついてに一風呂浴びてくれます。ただし水は小まめに替えてあげることは必要ですよ。

○いっしょに遊べる
もちろん猫やイヌのようにはいきませんが、手に絡ませたり首にかけたりと、いろいろと遊べます。こういうのをハンドリングというのですが、ワタシ的には「手繰る」という表現がいいかなと。
手の上でピタっととまることもありますが、たいていは動いています。行きたい所に行かせてやりますが、逃がさない。逃がさないけど、あまり束縛しないで、這うというより滑らせるようにします。左手から右手、また左手・・・という動作は「手繰る」という言い方が似合っていると思うのです。
ヘビを手繰っていると、結構、なごむのですよ。
持ってるときの肌触り(これはヘビの種類によってかなり差があります)とか、独特のひんやり感はもとても気持ちいいものです。
もちろん、ヘビはこちらの呼びかけに応えるようなことはありませんし名前呼んでも来ません。ですが、慣れます。そのうち手を怖がらなくなり、持ち上げてもケロっとしてるようになります。ただ頭は触らない方がいいですが。
まぁ、持ち方というか、手繰り方には、コツがあり、コツを掴むまではちょっと試行錯誤があるかな・・・と思います。
なんというか、ヘビには猫や鳥とはまた違った「自由さ」があるような気がするんです。

○わりと清潔
カメだと、遊ぶ前に温浴させてきれいにしてから・・・という感じですが、ヘビはそのへんあまり気をつかわずに済みます。もちろん遊んだ後は手を洗い、アルコール消毒もしますけれど。

以上ヘビのいいところです。家で飼えなくなったので、どこかにヘビとあそびながらまったりできるヘビカフェでも出来てくれないかな~と最近切に願っています。そして店員がメイドさんなら最強です。

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写真:かつていたヘビ「カリフォルニアキングスネーク・90%ホワイト」
写真:かつていたヘビ「カリフォルニアキングスネーク・アルピノラベンダー」

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま経済新聞編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/20100223.html

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