【無所可用】「さとうりさ」とそのグッズのおはなし
おたくま経済新聞 / 2010年4月2日 17時56分
![【無所可用】「さとうりさ」とそのグッズのおはなし](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_42307_0-small.jpg)
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不定期連載の「エドガーの無所可用、安所困苦哉」。エッセイの様なコラムの様な読み物です。第九回目となる今回は「現代芸術家・さとうりささん」とそのグッズのおはなし。
黒地のTシャツに、白い、生き物のような不思議な絵。しかも花の上に立って?います。(Tシャツ写真)このTシャツを着ているとよく聞かれます「これは何?」。以前おたくま経済新聞から取材を受けた「お宅訪問」の際にも、数あるポールスミスをさしおいてこの不思議な絵のTシャツを着用しておりました。
では、これは何か?
この不思議な白い「生物のようなもの」は、「こはち」といいます。現代芸術家・さとうりささんの作品が、Tシャツとしてグッズになったものです。
さとうりささんの作品との出会いは、とある雑誌でした。その雑誌は、さとうりささんのグッズである「小さい6号」をど~んと表紙に出しておりまして、「なんだこれは?」と、思わず買ってしまったのであります。
記事を読むと、ますます興味が沸きました。いくつかの作品が掲載されていて、背中に背負う大型バルーンの「りさ・キャン6号」、真っ白く塗装された三輪車の「りさ・キャン8号」などを目にしました。りさ・キャンとは「りさ・キャンペーン」の略とのこと。
記事で興味を持ったワタシは、ネットでさとうりささんのサイトを参照しました。すると、近々個展をするとの情報が!これは!ということで、さっそく出かけてゆきました。
会場には、ふしぎな生き物のような立体造形、各種の不思議な印象の絵などがあり、雑誌で見た「りさ・キャン8号」の三輪車もありました。
その日は閉館間際でしたので、日を改めて休日、コドモも連れて出かけました。二人で作品に見入っていたら、なんと作者・さとうりささんご本人がいらっしゃいまして、いろいろお話を伺いました。ホンモノの芸術家の方とお知り合いになれるなんて!びっくりしたものでした。
個展会場ではいくつかのグッズを売っていました。ひとつは「ちいさい6号」。背中に背負うバルーンであるりさ・キャン6号を小さくしてぬいぐるみにしたものです。これはオフ会に持っていくことの多いポール・スミスのトートバッグに付いている、ナゾの白い物体です。
もうひとつは「ちいさいちいさい6号」。こちらはさとうりささんのフィギュアも付いて、造形もホンモノの6号にかなり忠実に再現しています。コドモは本体にさとうさんのサインをいただいて、今も大事にしています。
もうひとつ、りさ・キャン8号の形から三輪車を除き、ミニチュアサイズになった「こはち」という、起き上がりこぼしのようなグッズがありました。しかしこの日は残念ながらこはちは売り切れで参考品のみでございました。
こはち1その後、別のギャラリーに「こはち」が残っていることを教えていただき、ギャラリーのある青山まで買いに参りました。ついに手にしました「こはち」はシリアルナンバー入り。手に乗せてみるとなんともほんわかとした不思議な感じがよかったです。
小さい6号、小さい小さい6号の2つはチェーンがついていてストラップになったりもしますが、こはちにはそうしたものは何も付いていません。じっとそこに立っているだけ。哲学的な印象を受けるこのオブジェは、ふと手に乗せてつついてみたくなる名品です。
その後、さとうさんの個展やワークショップに何度か伺いました。おかげさまで親子で覚えていただき、毎度楽しませていただいています。特に青山でのワークショップでは、6号の小型版の風船?にみんなで絵を描いて、大きな6号を背負ったさとうりささんを先頭に、総勢40人くらいの参加者が各自小型版6号をしょって青山の街中を歩き回るという、まさにキャンペーンなパフォーマンスも行いました。また愛知万博の際には大きなオブジェを作成されたので、入場後真っ先にオブジェ前で記念写真も撮りました。
その後、ビーズクッションやTシャツ、ブルゾンなどがグッズとして出るのですが、ほとんどが女性用なので見るだけに止まっておりました。
しかしある日、さとうさんから「こはちのTシャツ作ります!今度は大きなサイズも用意します!」とのうれしい知らせが。
早速コドモと二人で注文いたしました。それが冒頭の「こはち」Tシャツでございます。
大お気に入りで、大事に着ております。これを着ていると、「なんだアレ?」という感じの視線をひしひしと感じます。やはりこはちは多くの人の目に不思議なものにに映るのでしょう。キャラクターものじゃないよアートだよ~とココロの中でささやきつつ、さとうさんの作品の宣伝を兼ねて、バッグのちいさい6号とともに、ひとりりさキャンペーンの日々です。
このTシャツの元になった絵のほか、さとうりささんは多くの絵画作品にこはちを取り入れておられるのですが、絵画となると芸術品、ちょっとお値段の事情でいまだ買えずにおります。ですが、いつかはグッズではなく芸術としてのこはちの絵を部屋に飾ろうとココロには決めておるのでございます(あの部屋のどこに飾るんだよ!という問題はおいといて)。
さとうりささんの公式ページはこちらから。
http://www.risacan.com/
なお、残念ながら「ちいさいちいさい6号」と「こはち」のグッズは完売御礼だそうでございます。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま経済新聞編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/20100402.html外部リンク
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