横並びの声優誌の中、何を打ち出せるか?「声優アニメディア」が見せつけた“学研“の力

おたぽる / 2014年3月29日 9時0分

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――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな"声優誌 群雄割拠"の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――。

「声優アニメディア」2014年4月号
出版社...学研パブリッシング
発売日...3月10日(毎月10日発売)
価格......1200円+税
創刊......2004年

 創刊10周年を迎え、2月号(1月発売)から「創刊10周年記念YEAR」と銘打った特別企画を続けている「声優アニメディア」(通称「声アニ」)。さらに3月号は通巻100号ということもあり、2カ月連続でオールカラーの豪華仕様だった。しかし今月は一旦落ち着き、モノクロページを含めた従来通りの構成に戻っている。

 今月号の表紙&巻頭特集は神谷浩史と梶裕貴。2人が出演するアニメ『ノラガミ』がクライマックスを迎えたことで、作品についてやアフレコ時のエピソードを語っている。その後も放送中のアニメの出演者インタビュー、NEWシングルをリリースした声優アーティストへの取材、ライブレポートなどが続くが、このあたりが声優誌の難しいところ。

「声アニ」に限らず声優誌全般に言えることだが、狭い業界であるがゆえに必要な情報は当然ながら他誌と被りやすい。そのため、競合誌と差異化を図るためには独自の企画や特典(付録など)が求められる。

 こうした状況のなか、「声アニ」の特徴が垣間見られたのは応募者全員サービスの企画。先月号に引き続き、アニメ『Wake Up,Girls!』のオリジナルドラマCDを読者限定発売しているのだが、実はこの企画は姉妹誌「アニメディア」「メガミマガジン」との3誌合同企画。一媒体のみでアニメ連動のオリジナルドラマCDを作成するのは難しいが、こうした企画を実行できるのも心強い姉妹誌を抱える「声アニ」ならではだろう。

 また"雑誌の特徴"という点で興味深く読ませてもらったのは「Look Back Upon 10Years」だ。10周年企画のひとつであり、毎月声優を招いて「声アニ」の10年を振り返ると共に「声アニ」の思い出を語るというインタビューなのだが、単純な読み物としても雑誌の特徴を押し出す意味でも非常に面白い。

 今月号では平野綾が登場し、初めて表紙を飾った年のエピソードなどを語っていたが、その声優の歴史と雑誌の歴史がリンクすることで、両者の裏話を掘り下げやすいテーマだと思う。扉を含めて3ページの構成だが、もっとページを割いて内容を濃くしてほしいと感じたし、「創刊10周年記念YEAR」が終了しても続けてほしい企画である。
(文/神楽坂隆)

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