固定給はありません! 地下アイドルライブにおけるチケットの「予約」システムが生んだ悲劇のお話

おたぽる / 2014年5月27日 22時0分

 ......と、おたぽるユーザーの皆様におかれましては、この話の怖さがわかるかと思いますが、なぜかこの記事にたどり着いてしまったビギナーの方に説明しますと、演者の数と客の数が大差ないような地下アイドルライブに出ている子たちに、固定額のギャラなどありません。彼女たちのメイン収入は自主制作のブロマイドやチェキ(1枚あたり500円か1000円が相場。後者の値段は事務所に入っている子が、スタッフさんに何%かを渡すための金額設定であることが多い)、CDなどの物販なのです。

 そういえば、もう随分キャリアの長いアイドルさんから「地下アイドルで食っていきたいなら、思い出でもなんでも売れ」と言われたのが印象的でした。その方はご自身の幼少期の写真や、小学校の通知表のコピー、お母さんの写真(なんで?)などを売ってました。

 で、話を戻しますと、こうした物販の次に重要なのが、ライブの「予約」なんです。もちろん人気度を最も簡単にはかることができ、タイムテーブルの順番(基本的に出演が遅いほうが人気のある子とされています)に関ってきます。しかし、それ以上にファンから指名で予約されると、チケットバックが発生するのです。これが物販に次ぐアイドルの収入で、唯一のギャラです。

 ちなみに、アイドルライブには、基本的にチケットを何枚売りさばいてこい! といったノルマはありません。お客さんが少ないのにノルマがないなんて不思議でしょう? それはね、地下アイドルライブのチケットが、あなたの想像より高いからなんです(ドオオォォン)。もちろん、すべてのライブが必ず高いというわけではないですよ。物事に必ずなんてないですからね、うんうん。「無銭」と呼ばれる入場料がないイベントなんかもありますが、通常のライブは3000~4000円くらいが相場です。

 最初は赤字が苦しくても、もう少し入場料を安くすれば初心者の人も来やすいし、月に何十本とライブに来てくれるファンも消耗することがないのになあ、という筆者の考えはおいておいて......まあ、経済的に苦しくなることで好きなアイドルに身を捧げている実感が得られる人とか、いろんな人がいますから、物事に良し悪しなんてないですからね。全ては個人の好き嫌いですから、ええ。

 このアイドルライブのチケット代の相場について説明(言い訳)しますと、出演者がすごく多いのです。アイドルライブはカラオケで行われるため、楽器セッティングの時間がいらないので、十数組出てマイクをバトンのようにして次々と歌うことができます。その代わり、持ち時間は短いです。30分あれば万々歳で、15~20分の場合が多く、駆け出しの新人さんだと10分とか、私も最初のころは5分(!)なんてこともありました。

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