水樹奈々には、とにかく野球のことを聞け!! 声優誌「Pick-upVoice」から透けて見える雑誌の個性

おたぽる / 2014年6月3日 9時0分

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――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな"声優誌 群雄割拠"の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

■「Pick-upVoice」2014年7月号
出版社...音楽専科社
発売日...5月26日(毎月26日発売)
価格......1139円+税
創刊......2007年

「Pick-upVoice」7月号の表紙&巻頭大特集は梶裕貴。インタビューでは、現在放送中の主演アニメ『ブラック・ブレット』について語っている。そういえば、同誌がアニメを切り口に巻頭特集を組むのは久しぶりの印象が......。

「Pick-upVoice」は巻頭・巻末の特集ともに音楽関連の企画を立てることが多く、ニューシングルのリリースやライブを終えた声優に話を聞くことが多い。これが同誌のカラーであり、今月も11テーマ中10テーマが音楽関連なのだ。そこでバックナンバーを調べてみると、今号以前にアニメを切り口に表紙&巻頭特集を飾ったのは8号も前のこと。『黒子のバスケ』で小野賢章・木村良平が登場した2013年11月号である。

 奇しくも、同5月発売の「声優グランプリ」と「声優アニメディア」でも『ブラック・ブレット』を取り上げており、取材対象は同誌と同じく梶裕貴ひとりだけ。共演する日高里菜や堀江由衣らとのクロストークがあってもいいかな......と思ったが、彼ひとりだけでページが成り立つのだから、さすがは人気の若手声優といったところか。

 さて、そのほかで気になったのは8P特集の水樹奈々。特集内容は3公演を収録したライブBD&DVD『NANA MIZUKI LIVE CIRCUS×CIRCUS+×WINTER FESTA』についてなのだが、「Pick-upVoice」×「水樹奈々」といえば、恒例なのが"阪神タイガースの話題"だ。阪神ファンを公言している水樹に対し、これまで同誌は幾度となく阪神ネタ(あるいは野球ネタ)の質問をしているのだ。

 質問のタイミングも興味深く、会話の流れで自然に話題を振る場合もあれば、やや強引に思えるようなパターンも。たとえば先々月の5月号の記事では、「声優とアーティストの両立」について尋ねている最中に「日本ハムの大谷(翔平)選手の投打二刀流も支持しますか?」といった具合である。

 今月は収録した映像に西武ドーム公演があったことから、スムーズに野球ネタが入り込むかと思われた......だが、公演で起きたハプニングを聞き終えたところで、いささか唐突に「それで、最近は野球観戦のほうは?」と質問しているのだから逆に感心してしまった。

 奈々サンに野球ネタを振るタイミングなんて、いまさら気にしなくてもいいじゃないですか。だってワタシたち「Pick-upVoice」ですもの......とでも言わんばかりの潔さが心地よい。こうした「この雑誌ならではの記事展開」は、同誌に限らず、声優誌全体でもっと増えれば面白いと思う。
(文/神楽坂隆)

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