豊島区が消える!? 池袋や新宿の街のあり方に映画館の取り組みは寄与できるか?

おたぽる / 2014年6月6日 11時0分

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 本日6月6日から8日まで池袋シネマチ祭が初開催される。広報大使には声優の小野賢章さんと豊永利行さんが就任し、シネマサンシャイン池袋、池袋シネマ・ロサ、新文芸坐、池袋HUMAXシネマズ、シネ・リーブル池袋といった映画館や、アニメイト池袋本店などで、数々のアニメの上映やイベントが行われる。

 また、中池袋公園に設けられたステージでは、小野さんや豊永さんが出演するイベントもある。なおアニメイト池袋本店は2012年に中池袋公園のそばに移転しているため、特に盛り上がりそうだ。そしてその近くには豊島区役所もある。区役所は来年5月7日の新庁舎オープンで南池袋に移転することになるが、そんな意気揚々とした中で衝撃が走ったのは、新庁舎オープンのちょうど1年前となる今年5月8日のことだった。

 民間研究機関である日本創成会議が2010年から40年までの30年間、20歳から39歳までの女性(F1層)が半分以下となる896の自治体を発表した中に、数々の地方の過疎地に並んで豊島区も将来推計で50.8%減少として入っていたからである。同機関は2040年に豊島区が消滅する可能性を指摘。これに対し29日、高野之夫区長が改めて定例会見で消滅に対する反論をすると共に、F1層の減少についての危機感を表した。区長は会見の中で、早速、該当年代からの声を聞くF1会議を発足すると明らかにしていた。

 アニメ・マンガ・ゲームなどの観点からすると、2000年以降「乙女ロード」などで池袋が脚光を浴びてきただけに、住人はともかく集客では女性にフォーカスが当たりやすい傾向にある。それにも関わらず、まさに青天の霹靂として女性人口の減少という別の問題点が浮かび上がってきた。映画館の運営について取り上げた以前の記事で、シネマチ祭が池袋の地域振興としての側面が強いことを指摘したが、こうした取り組みが人口流入の糸口となりうるのだろうか? これは映画館の集客問題に留まらない由々しき問題と言える。

 都内映画館の運営としては、新宿では5月13日に東急レクリエーションが発表した歌舞伎町界隈における「新宿TOKYU MILANOの直営事務所閉鎖」が話題となった。映画館の新宿ミラノ3館、シネマスクエアとうきゅう、新宿ミラノボウルが年内で一挙に閉鎖となるのは大きい。奥行きのあるステージを持ち、まさしく映画館ではなく劇場であっただけに、貴重な場が失われることにもなる。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の実写パートで、同館の客席が撮影されていたことを思い出して惜しんでいる人もいるようだ。

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