フジテレビがアニメ原作ドラマを乱発!? 『ハクション大魔王』惨敗も今後の狙いは...?

おたぽる / 2013年11月20日 13時0分

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 11月17日夜、フジテレビ系で秋のスペシャルドラマ『ハクション大魔王』が放映された。往年の人気アニメの実写化であり、また大魔王を演じるのが、原作のイメージと乖離した関ジャニ∞・村上信五ということもあって、放映前からネットを中心にネガティブな意見が噴出していたこのドラマ。終わってみれば、フタを開けてみれば、視聴率は8.6%と、日曜夜のゴールデンタイム2時間ドラマとしては少々残念な結果に終わっってしまった。

 筆者もリアルタイムで視聴していたが、有名な"大魔王がハンバーグをドカ食いする"シーンが迫力不足だったり、アイキャッチ的に登場する"それからおじさん"(愛川欽也が声を担当)が出なかったりと、アニメの内容を熟知している層には少々ツボを外している部分があったのでは? と感じた。

 しかし、出演者たちの衣装はアニメのキャラクターを極力再現し、中でもカンちゃんのパパを演じた温水洋一のアニメ再現度はピカイチ。一部のキャラクター変更(原作ではカンちゃんの担任がデブ山先生であったのに対して、ドラマでは小沢真珠演じる英語交じりで話す花園先生に)などがあったものの、全般的には合格点。小道具として使われた大魔王の壺などもイメージ通りに造型されており、小学生を中心に家族が楽しむバラエティドラマとしては「コスプレの粋を出なかった凡作」というほどの出来には思えなかった。どうしてこのような評価になってしまったのだろうか。あるテレビ誌編集者はこう語る。

「オリジナルの『ハクション大魔王』がフジテレビで放映されたのは、1969年から70年にかけてで、今から44年も前。当時のリアルタイム視聴者だった子供は、現在だいたい50歳以上ということになる。全国で何度も再放送された人気アニメですし、さまざまなグッズやCMでの起用で、大魔王やアクビちゃんのキャラは認知されてはいても、日曜7時のプライムタイムに30代中心のファミリー層に向けて『皆さんご存知のアニメが帰ってきました!』と放送するのには、少々ネタが古すぎたのではないでしょうか」(テレビ誌編集者)

 確かに学生帽を斜めに被った太っちょ番長や自宅でガウンでくつろぐお父さんといった姿は、平成の現代ではまったく見かけない。あまりに原作アニメを偏重する姿勢が、視聴者のセンスからズレてしまっていたということか。

 だが、見るべき点がまったくなかったかといえばそうではない。村上とアクビ役の渡邉このみの特殊メイクを担当した江川悦子さんはアメリカで特殊メイク技術を学び、ハリウッド映画にも度々参加したこの分野での第一人者。グロテスクに見せることなく、生身の人間とアニメキャラとのイメージを折半することに成功していた。

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