今度こそなんらかの完結はあるのか? 『幻魔大戦』がウェブコミックでまさかの復活!

おたぽる / 2014年8月27日 22時0分

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 平井和正と石ノ森章太郎、SF小説とマンガの二人の巨匠によって生み出された名作『幻魔大戦』が、8月から小学館のウェブマンガサイト「クラブサンデー」でまさかの復活を遂げている。

 1967年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まって以来、小説・マンガ、そして映画まで作られたのに、未だに完結していないこの作品。今度こそ読者が納得する完結はあり得るのだろうか......。

『幻魔大戦』は、これまでも何度も復活と中断を繰り返してきた。1967年から連載が始まったいわゆる「少年マガジン版」は、敵のボスである幻魔大王からの挑戦状として、地球に向けて月が堕ちてくるという絶望的なシーンで連載が終了。続いて、「S-Fマガジン」(早川書房)で連載された『新幻魔大戦』は、冒頭で、主人公の東丈が存在しない時間軸であることが描かれ、超能力に目覚めたヒロイン・香川千波が江戸時代へとタイムリープし、現代に幻魔に対抗できる超能力者を生み出すという使命を果たすという物語が......展開するかと思ったら、由井正雪やらなにやらが登場し、混乱のままに物語は「第一部・完」として終了。この時点で、物語には平井のもうひとつの代表作である「アダルト・ウルフガイ」シリーズとの関連性を想起させる犬神一族が登場し、読者に期待と困惑を与えていた。

 これを経て1978年からは平井は小説で、石ノ森はマンガで別個に物語を描くことになる。石ノ森は1979年から、月が落ち壊滅した後の地球を舞台にした『幻魔大戦 神話前夜の章』を徳間書店の「月刊リュウ」で連載するが、こちらも途中で打ち切りに。平井も同じく徳間書店の「SFアドベンチャー」に、『真幻魔大戦』を連載する。ところが、これも1985年に「犬神明の言霊が来た」という理由で「ウルフガイ」シリーズを再開するために中断して未完に。

 その後も、平井は2005年から電子書籍で『幻魔大戦deep』と『幻魔大戦deep トルテック』を上梓している。また「ウルフガイ」シリーズの続編だと思っていた「月光魔術團」シリーズは、第三部のサブタイトルが「幻魔大戦DNA」に。もはやディープなSFファンでも「『幻魔大戦』はどうなってるの?」と聞かれて「今、こんな話が展開しているんだよ!」と答えられる人はそうそういない。

 もはや、ほとんどの人が「なんでもいいから完結させてくれないか」と思っている作品。それが『幻魔大戦』への評価であろう。

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