話題となった『木の葉化石の夏』の武蔵美に注目? ICAF2014が国立新美術館で開催!

おたぽる / 2014年9月24日 22時0分

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 9月25日より、六本木の国立新美術館にてインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(以下、ICAF)2014が始まる。2002年から続けられてきたICAFは、参加校の推薦作品を一挙に見られる上映会として、毎年関心を集めている。各校の卒業制作展を見て回るのは大変なので、そうした観点からも貴重なイベントと言えるに違いない。

 ICAF作品の上映だけでなく、04年に『アンパンマン』で知られる故・やなせたかしさんによる特別後援として「やなせたかし奨励賞」が設けられるなどしてきた。国立新美術館が会場となったのは07年からで、同年のシンポジウム「アニメーションを学ぶ学生に告ぐ!」(登壇:映像クリエイター・寺井弘淟、アニメ監督・細田守、アニメーション作家・山村浩二)、翌08年の基調講演「押井守はかく語りき!~アニメーションを学ぶということ」などが実施されてきた。

 特に08年のシンポジウム「中島信也吠える!~今注目の若手アニメーション作家3人を迎えて」は、今となっては時代を先取りする結果となっている。登壇者は過去のICAF参加者から、アニメーション作家の加藤久仁生さんと田中紫紋さん、アニメ監督の森田修平さんであったが、そのうち加藤さんは翌09年のアカデミー賞で短編『つみきのいえ』が受賞、テレビシリーズ『東京喰種』の監督・森田さんは、今年のアカデミー賞で短編『九十九』がノミネートとなったからだ(ちなみに田中さんは当時の『報道ステーション』のオープニングを制作。卒業制作『新聞史』のテイストが、そのまま活かされていた)。

 ICAFでは大学の作品が多めであるものの、専門学校も参加している。例えば11年に閉鎖した東映アニメーション研究所も08年まで参加していた。専門学校は基本的にグループ作品となるが、現在クレジットでよく名前を見かけるスタッフが参加していた作品もある。

 また大学の作品では"アニメーション"が多めとなるが、今回はネットでの全編公開で話題となった『木の葉化石の夏』など、"アニメ"も例年より多めになっている。

『木の葉化石の夏』の谷田部透湖さんは武蔵野美術大学(以下、武蔵美)在学中から自主制作で注目されていた一方、スタジオコロリドの短編『寫眞館』(なかむらたかし監督)と『陽なたのアオシグレ』(石田祐康監督)の双方に制作参加するなどで活躍していた。またサークル「ブラウン管」の主宰でもあり、今年はそのメンバーが全員卒業ということから、卒業制作展も密かに期待されていた。このほかリストに載っている武蔵美の作品では、『ほしのコーラス』(松重裕美)、『in the Wind』(森田千誉)、『2014年8月31日日曜日午前6時45分』(安藤愛莉)が"アニメ"なので気になるところだろう。

 ICAF2014の会期は9月28日までである。なおICAFは地方にも巡回している。今回は11月3日に新千歳空港国内線ターミナルビル(北海道)、同8日から14日まで金沢シネモンド109(石川県)、同28日から30日まで立誠シネマプロジェクト(京都府)、12月6日に愛知芸術文化センター(愛知県)となっている。

 そしてできれば会場ではパンフレットも入手しておきたい。例えば11年のキービジュアルは石田監督が担当しており、そのキービジュアルが『陽なたのアオシグレ』につながっている。このように後々誰がどのような活躍をみせるかわからないからだ。
(文/真狩祐志)

■インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル
http://www.icaf.info/

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