動物の排尿排便だけを集めた写真集にネットの書き込みをコピペした被害妄想本まで! 日本の深~い珍書の世界

おたぽる / 2014年11月5日 2時0分

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 面白そうな本をAmazonで見つけたので、反射的にポチッと注文した。『ベスト珍書-このヘンな本がすごい! 』(中公新書ラクレ)である。作者の独断と偏見で選んだ、100冊の珍書が紹介されている本だ。

「なんだ、そういう本ってたまにあるよね......」と思った人もいるかもしれない。でもこの本のすごい所は、作者であるハマザキカク氏が、日本で日々発売されるすべての本をチェックしているという点だ。1日に数百冊発売される本を、すべてである。考えただけで頭が痛くなる。つまり、『ベスト珍書』に紹介されている本は、選びぬかれた珍書中の珍書なのだ。

 動物の排尿排便だけを集めた写真集、全然参考にならない参考書、被害妄想気味の作者が書いたネットの書き込みをそのまま印刷しただけの本......と、なんとも奇妙な本が並んでいる。こんな本を書く人って一体、どんな人たちなんだ? と思いながら読んでいたら、僕が書いた『こじき大百科-にっぽん全国ホームレス大調査』(データハウス)が紹介されていて、本気でビックリした。

『二度の自主回収、それでも悪ノリは止まらない』
 
と題名がつけられていて、見開きで紹介されていた。これはクレームをつけに行......いや、お礼に行かなくては!! ということで、作者のハマザキカクさんにお会いした。

「僕自身、社会評論社という会社で珍書を作っている編集者なんですよ。『完全自殺マニア--日本自殺年表人名データベース』『ゴム銃オフィシャルガイドブック』『世界飛び地大全』『絶対に解けない受験世界史--悪問・難問・奇問・出題ミス集 』などの本をプロデュースしています」

 今年の10月に発売されたばかりの『絶対に解けない受験世界史--悪問・難問・奇問・出題ミス集 』をいただいたのだが、本当に難しすぎて、問題の意図すらわからずしばらく凹んだ。

「やはり、珍書を作っている以上は、発売される本はすべてチェックしておかなければと思って、2008年ごろから新刊を全点チェックし始めました。だいたいは自己満足な本ばかりですが、たまに『これは!!』という本を見つけると、自分でプロデュースしたかったな......と悔しい気持ちになります。発見した珍書をツイッターで紹介していたのですが、それが編集さんの目に止まり『珍書集を作りませんか?』と声をかけていただきました。それで依頼を受けてからは、2000年までさかのぼって、日本で出版された本をすべて総ざらいしました。おそらく100万冊以上ですね」

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