匠の腕による劇場版並みのクオリティ! 一社提供のマル金アニメ『神撃のバハムート GENESIS』【第一話レビュー】

おたぽる / 2014年11月8日 2時0分

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――食欲の秋! スポーツの秋! そしてアニメの秋!! 秋の夜長をさらになが~く熱くする新番組からお気に入りを見つけ出そう! 9~10月より放映開始された2014秋の深夜アニメの第一話をレビューして、オススメ作品をコンセルジュする連載「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。

【10月6日(月)編】

■『神撃のバハムート GENESIS』 
第1話 「Encounters in Wytearp」

 Cygamesのソーシャルゲームを原作に、さとうけいいち監督と小林寛副監督、アニメ制作MAPPAによりテレビアニメ化。

 人間、魔族、神族が共に住まう世界ミスタルシアは、かつて世界を滅亡させようとした魔竜バハムートを三種族が協力して封印し、2つの封印の鍵によって閉じ込めることで均衡を保っていた。騎士カイザルに追われていた賞金稼ぎの男ファバロ。なんとか逃げおおせたファバロは、アーミラと名乗る謎の少女に出会う。極北の地「ヘルヘイム」への渡航を願うアーミラは、近道を知るというファバロに道案内を頼みこんだのだが......。

 この夏に問題作『残響のテロル』を放ち、現在『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』も好調な新進気鋭のスタジオ、MAPPA制作による新作がこの『神撃のバハムート GENESIS』です。おたぽるでも取材を行ったド派手な製作発表会(参照)が話題となりましたが、実際に放映された作品も、劇場用作品並みの作画枚数と予算をかけたと噂される圧倒的な迫力とクオリティの仕上がり。

 とにかくキャラクターが動きまくり、アニメ本来の楽しみを思い出させてくれる内容でしたが、その中心となっているといえるのはキャラクターデザイン/総作画監督を担当する恩田尚之さんの功績といえるでしょう。

 恩田氏は『戦闘メカ ザブングル』や『聖戦士ダンバイン』の頃よりキャリアをスタート。卓越した画力とシャープな絵柄で頭角を現します。80年代末~90年代においては、数々のロボットもの・アクションものOVAのキャラデザ・作画監督を担当。最近では劇場作品『機動戦士Zガンダム A New Translation 』3部作や『ベルセルク 黄金時代篇』3部作、テレビでは『ブラスレイター』、『緋色の欠片』シリーズ、『PSYCHO-PASS サイコパス』などに参加されています。

 若いアニメファンには馴染みの薄いクリエイターかもしれませんが、80年代アニメブームの洗礼を受けたアラフォー以上のオールドアニメファンにとっては、神絵師に挙げられる作家さんです。伝説のアニメーターの匠の腕を惜しげも無く堪能できるという意味で、古株のうるさ型アニメファンにも十分おすすめできる作品だと思います。

 それにしても最近のアニメで主流となっている製作委員会方式を取らず、提供スポンサーも一社体制で放映している本作。やはり質の高いアニメ製作には潤沢な資金力が必要だという事を痛感させてくれます。先のオールドアニメファン世代には「マル金・マルビ」の格差がここにも! といった感じでしょうか。

【こんな作品のファンにもオススメ】
『大魔獣激闘 鋼の鬼』『ロードス島戦記』

(文/出口ナオト)

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