長き沈黙から有機人形の叙事詩がついに復活 『この世界には有機人形がいる』発売記念! 蜈蚣Melibe氏インタビュー

おたぽる / 2014年12月2日 23時0分

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 再び単行本で出会えて、本当によかった! 大勢の読者がそう感じていると思うのが、先頃発売になった蜈蚣Melibe氏の『この世界には有機人形がいる』(太田出版)だ。

 蜈蚣Melibe氏の作品は、1997年に三和出版から発行された『バージェスの乙女たち-ワイワクシアの章-』に始まる三冊の単行本(のち1998年に『バージェスの乙女たち-ディノミスクスの章-』、1999年に『バージェスの乙女たち-アノマロカリスの章1-』が発売)、あるいは、その作品群が連載されていた同社の月刊誌「コミックフラミンゴ」で記憶している人も多いのではなかろうか。そこで蜈蚣Melibe氏が描いてきた『バージェスの乙女たち』は、遺伝子改良によって生み出された有機人形たちのいる未来の物語だ。描かれる有機人形たちは、性処理道具として、あるいは戦闘兵器として用いられる。

 人間によって酷使されながらも、いずれは人間にとって変わる力を持つ存在......そんな秘密を匂わせながら物語は、さまざまな舞台を行き来しながら描かれていた。さらに、作品の魅力を高めたのは作中に登場する有機人形の異形の姿である。特に、ディムロイド(註:二口置換体、要は口のところに性器が、性器のところに口がある)であるアノマロカリスとワイワクシアは、蜈蚣Melibe氏の独創性を象徴するものだろう。

 もっと評価されるべき蜈蚣Melibe氏の世界観を、再び商業の場で展開してくれた太田出版の運営するサイト・WEB連載空間「ぽこぽこ」の英断に感謝しつつ、メールでのインタビューをお送りする。


――「コミックフラミンゴ」での連載時からの読者なので、聞きたいことは多いのですが......コミックマーケットでもアノマロカリスのコスプレで販売されていた姿を拝見したことがあります。自身の作品のコスプレをなさるというのは、どういった背景があるのでしょうか?

蜈蚣Melibe もともとは『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーのコスプレから入っていきました。コミックマーケットで大勢の人がコスプレしているのを見て「自分もやってみたい」と思って、次回からしました。後に自分でもマンガ単行本を出すにあたって「自分の作品のキャラクターでもやってみよう」となっただけです。

――世界観はもちろんですが、絵のタッチの独創性には目を引かれます。こうしたタッチに開眼されるまでは、なにか原点のようなものがあるでしょうか?

おたぽる

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