真琴つばさ様の歌う「シナーマン」にヅカの真髄である穢れなき宗教性を学ぶ

おたぽる / 2014年12月28日 5時0分

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――宝塚ヲタの女医、wojo(ヲジョ)が宝塚の名曲を皆様にご紹介! ヅカヲタ女医の「アモーレ!宝塚ソング」!!

【第4回】
『ノバ・ボサ・ノバ』「シナーマン」
原曲は、アメリカのジャズシンガー、ニーナ・シモンが65年に発表したアルバム『Pastel Blues』に収録されている1曲「Sinnerman」。宝塚では、71年に初演されたショー『ノバ・ボサ・ノバ』において「シナーマン」として披露された。アップテンポなリズムが続く、ハードな楽曲である。

 宝塚ファンの女医、wojo(ヲジョ)です。

 いよいよ年の瀬ですが、今年もいろいろなことがありましたね。選挙とか、医者として決して他人事ではない小保方さん騒動とかいろいろあったのでお忘れの方も多いと思うのですが、6月にはサッカーのワールドカップが開催され、ブラジルがその開催地として注目されましたね。しかし宝塚ファンとしてブラジルといえば、サッカーよりはショー『ノバ・ボサ・ノバ』です。めくるめく灼熱のカーニバル......宝塚とブラジルは、意外と相性がいいみたいです。

『ノバ・ボサ・ノバ』は、奇才といわれた伝説の演出家・鴨川清作による作品で、初演は1971年。76年の再演時には、文化庁芸術祭優秀賞を受賞しています。wojoが宝塚ファンになった90年代初頭には"奇跡のショー"として語り継がれているのみでしたが、99年に轟悠さんの雪組、次いで真琴つばささんの月組にて上演され、幸運なことにwojoは、劇場にて観ることができました。最近では星組の柚希礼音さんも熱演されましたね。義賊であるソールの恋物語を中心に、宗教や人種、性別、職業や階級などといった現代社会の「ささいな」属性を、サンバのリズムに乗せながら、シニカルな視点を織り交ぜつつリオのカーニバルの中に昇華させていく......といった内容です。

 賑やかなカーニバルの一方で哀しい死もあり、わずか1時間弱のショーながら、気持ちが揺り動かされ続けます。羽根やピンクのドレスが出てくるレビュー(演目)などのいわゆる宝塚らしさとは一線を画する作品ですが、小さいおじさん(=娘役が男装)たちと長身の女性(=男役が女装)たちのカップルによるコミカルな踊りなど、宝塚でなければできないであろう興味深い場面が随所にちりばめられています。

『ノバ・ボサ・ノバ』の中でも、特に伝説化している曲が「シナーマン」。主人公のソールが、カーニバルが終わり、身分違いの恋に落ちた白人令嬢のエストレーラに別れを告げられた後、歌い踊ります。

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