「闘会議2015」や「カプコンカップ」が話題となる中...e-sportsがオリンピック正式種目になる日は来るのか?

おたぽる / 2015年1月6日 21時0分

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 今や世界各国で多くの大会が開催され、多額の賞金を稼ぐプロも存在している「e-sports(対戦ビデオゲームの総称)」――。日本からもウメハラ(梅原大吾)氏や、ときど(Tokido)氏など、世界でも屈指の実力を持つプロゲーマーが登場し注目を浴びているのはご存知の通りだ。この盛り上がりのまま、e-sportsが正真正銘の"スポーツ"になる日がやってくるのだろうか......。先頃、人気オンライン戦略ゲーム『ウォークラフト(Warcraft)』の開発に携わったゲームクリエイターが、今こそe-sportsを五輪競技種目に加える議論を始めるべきだと語り、話題を呼んでいる。

■e-sportsが"スポーツとは何か"を考える良い機会に

 2014年7月まで米ゲームメーカー、ブリザード・エンタテインメント(Blizzard Entertainment)社のクリエイティブ主任であったロブ・パード氏は「すでに対戦ビデオゲームは観客を招いて行うスポーツとしてふさわしいものになっています」とBBCのトーク番組で語り、ゲーム界のみならず多くの注目を集めている。

 現在、プロのe-sports大会はオンライン観戦をメインに100万人単位で集客しているとも言われ、2014年10月に韓国・ソウルで行われた大会「2014 League of Legends World Championship」では4万人の入場客と多数のオンライン観戦客を世界中から集めたという。

「e-sportsは極めて対戦スキルを要求される競技であり、選手とその分身のキャラクターは稲妻のような素早さで動き、空中に飛び上がっている瞬間にも敏速に判断を下します。選手たちの1分間のコマンド入力平均回数は300回を超えるんですよ」と、パード氏はe-sportsの持つ身体的な"スポーツ性"を強調している。

 しかしながら、現状パード氏はビデオゲームがほかの一般的なスポーツと肩を並べるには文化的な障壁が存在していることを渋々ながらも認めている。例えば、チェスは多くのサポーターによって五輪の正式種目にふさわしいと何度も主張されてきたが、IOCは「"マインド・スポーツ(思考的スポーツ)"を歓迎することはできない」とこれまで乗り気にはなっていない。

「だからこそ、今が"スポーツとは何か"を考える良い機会なんです」とパード氏は述べ、e-sportsをきっかけにした"スポーツ"という概念の再定義を主張している。
 
「もしスポーツを『ハードな身体的消耗を伴うもの』と定義したいと思えば、ビデオゲームをスポーツと認めるのは難しいかもしれません。しかし同時に、それほど身体的消耗を伴わない競技(射撃やアーチェリー、カーリングなど)がすでにオリンピックに存在しているのも事実です。だから、私は現状のスポーツの定義に疑問を投げかけているのです」(パード氏)

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