女人禁制!? ヤマシタトモコの男子限定イベントに見るBL系出版社リブレの異常な愛情

おたぽる / 2013年12月19日 12時0分

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「腐男子」というフレーズが生まれるなど、最近では男性同士の恋愛を描いた、いわゆるBL(ボーイズ・ラブ)作品を好む男性も着実に多くなっている。

 とはいえ、BLのメインファン層はやはり女性。BLイベントともなれば、会場は女性が大半で、男性はちょっと浮いてしまいがちなのも現実だ。

 そんななか、BL界の重鎮であるリブレ出版が、新たなイベントを告知している。ヤマシタトモコの新刊発売を記念しての、「男子限定新作コミック先行読書会~今夜は生でヤマシタトモコ!~」だ。

 この読書会は、『さんかく窓の外側は夜』(リブレ出版)1巻の発売に先だって、発売前のコミックスを読み、語り合うというもの。「生でヤマシタ~」というサブタイトルでもわかるとおり、作者のヤマシタトモコも登場する予定だ。

 ヤマシタトモコといえば、商業BL界で人気を博し、現在では一般誌での活動も多い作家。男性ファンも多いのだが、それでもやはり、いわゆる男性同士の恋愛を描いた作品の発売前イベントとして男性限定の企画を持ってくるのはなかなか大胆。ヤマシタトモコ自身もツイッターで「読書会っていうのは、私もよくわかってないんですけど」「不思議な...企画です...」と戸惑いがちに告知しているくらいだ。

 だが、この大胆さ、男前感がリブレらしさともいえる。

 BL系の出版社には、やはりそれぞれ独特の雰囲気、空気感があるが、リブレのそれは「全力のお祭り感」だ。たとえば、今回の新刊発売に合わせてリブレ出版はヤマシタトモコの特設ページをつくっているのだが、このページがなかなかすごい。「Comics List」のページに行くと、新作である『さんかく窓の外側は夜』は当然なのだが、他社作品を含めてヤマシタの全作品(と思われる)が並んでおり、ワンクリックで購入できるようになっている。ヤマシタとリブレは縁深い関係とはいえ、それでもいまや刊行点数でいえばほかの出版社のほうが多いくらいなのに、この網羅ぶりはなかなか驚かされる。

 さらに注目なのは、全作に入っている紹介文。この紹介文、よく読むと「ヤマシタ先生ご自身とても気に入っているという表紙は......」など、どうやらすべて書き下ろしているのだ。大スターとはいえ、自社より他社での活躍も多くなっている作家にここまでするのは、男前としかいいようがない。

 そうでなくとも普段から、「GAY術(ゲイじゅつ)の秋セット」「冬の御精暮(おせいぼ)セット」など、情熱のままに名前を付けただろうというフェアを開催しているリブレ出版。そんな出版社だけに、今回の読書会も冗談抜きで「本当に男子に読んでほしい!!」と思っているのがビンビン伝わってくる。

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