『弱虫ペダル』の渡辺航が地元・長崎で講演会 荒木飛呂彦や秋本治との逸話も披露

おたぽる / 2015年8月30日 16時0分

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 8月28日に『劇場版 弱虫ペダル』が公開。一方、長崎県美術館では7月18日から『弱虫ペダル』とのコラボにより来年3月31日までスタンプラリーを実施、10月14日から29日には複製原画展も予定されている。

 8月9日には原作マンガを描く渡辺航さんが来館。講演会「『弱虫ペダル』~渡辺航先生のルーツを探る~」が行われた。コラボは当館の開館10周年を期して開催されており、渡辺さんの講演会もその一環になる。長崎出身の渡辺さんが県内で講演会を開くのは初めてのこと。事前申し込みで当選した聴衆が熱心に聞き入っていた。


■マンガを描くことやマンガ家として生計をたてることの大変さ マンガ自体は娯楽

 会場で圧倒的多数を占める女性の中、子供の姿も。渡辺さんは、最近の子供の中にはマンガがいきなり単行本から出ると思っている子供もいる、と考え連載で雑誌に掲載されることと単行本化されることの違いから話を始めた。「雑誌を大切にとっておいてくれる人もいるんですけど、雑誌というのはもともと読み捨てられる前提で作っていて、バックナンバーを手に入れることは難しいので、単行本は再販があるんですが、雑誌に載っただけだと記憶から忘れられていきます」。

 マンガ家としてのキャリアがスタートしたのは、2001年にマガジンスペシャルで連載した『サプリメン』。「それは単行本化されてないんですね。国会図書館とか行けばいいんですけど、初連載でも基本的には読むことができません」。雑誌掲載前のネームやペン入れにも触れ、「1枚いくらの原稿料で編集部に買って頂いて、雑誌に載って、それが面白かったら単行本になって、やっと印税が入ってくるという感じです」と経緯を説明した。

 マンガを描くに際しても「まずネームの段階で絵を描いて、OKが出たら原稿の段階で絵を描いて、それにペン入れをするので、同じ絵を最低3回描かなきゃならないんです」と説明。「マンガ家になってる人はこれをクリアしてる人なんで、読んでて面白くないなと思っても、その裏側では大変な思いをしてるんですよ」。渡辺さんの場合、週刊の『弱虫ペダル』だけでなく、さらに月刊の『弱虫ペダル SPARE BIKE』と『まじもじるるも 放課後の魔法中学生』が加わり、月に6回の締め切りがある。「でもマンガ自体は娯楽なんで、そういうのは取っ払って僕は読んでほしいと思ってるんです」。


■好きなものを仕事にするか否か マンガとして展開しやすいジャンルの発見

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