美男美女で恋愛大合戦! オスカルに教えられた“男前“以外はカットされる少女マンガの厳しい世界

おたぽる / 2014年1月31日 16時0分

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――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!

『ベルサイユのばら』が連載されていたのは、今から42年前の1972~73年まで。ずいぶん昔である。

 世の中的には、グアムで元日本陸軍兵士・横井庄一さんが発見されたり、ミュンヘン・オリンピックでテロがあったり、連合赤軍のあさま山荘事件があったりした頃である。そう、今や歴史の教科書に載っているような時代である。

 72年は僕の生まれた年なので、当然タイムリーには読んでいない。でも、74年には宝塚歌劇団で上演され大きな話題にもなり、79年にはテレビアニメになって放映されたため、僕が小学校の時には、まだまだ人気のある作品だった。

 じゃあ小学校の時に読んだか、というと読んでいない。当時は、男子が少女マンガを読むというのが、そもそもあり得なかった。

 僕が『すすめ!!パイレーツ』とか『マカロニほうれん荘』や、始まったばかりの『Dr.スランプ』などを夢中で読んでいた頃、女子の部屋に遊びに行くと、『ベルばら』や『キャンディキャンディ』が置いてあった。

 ......女子の部屋に行くなんて、今よりリア充だな、小学校時代の俺......。

 内容がダメというよりは、男子はピンク全開の表紙や、キラッキラに光り輝く瞳なんかに、アレルギーを持っているのだと思う。

 結局、僕が初めて『ベルばら』を読んだのは、連載開始から17年が過ぎた、高校生の頃だった。少女マンガを読み慣れていない当時の僕にとってはかなり刺激的だった。

 時は1755年。女児なのに男性名をつけられ、軍人として生きることを宿命づけられたオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。オーストリアの皇女、マリー・アントワネット。スウェーデンに貴族であるフェルゼンが生まれる。生まれの違う3人の男女は、フランス革命に巻き込まれて翻弄されていくのだが......。これがもう怒涛の感情論だ。世界のほとんどが、色恋沙汰で動いていく。

 マリー・アントワネットは、フェルゼンが好きで、オスカルもフェルゼンが好きで、アンドレとロザリーはオスカルが好きで、オスカルはアンドレが好きになって......。美男美女で恋愛大合戦である。

 で、太ってて、優しくて、猟と錠前作りが趣味のルイ16世は全然もてないのである。

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