金玉が腫れて痛い! 急性精巣上体炎を放っておくと切除することも…

オトコクラス / 2016年12月12日 19時0分

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陰嚢が痛み始めたり、腫れてきたら急性精巣上体炎の危険性があります。放置すると不妊の原因になり、最悪の場合には陰嚢を切除しなければなりません。症状が表れたら、いち早く治療を受ける必要があるのです。

急性精巣上体炎ってなに? どんな症状?

急性精巣上体炎とは、精巣の上部にある精巣上体に細菌が張り込んで炎症を起こしてしまう病気です。精巣上体とは精子が通る管のことです。

急性精巣上体炎になると精巣上体に軽い痛みが走り始めます。痛みはやがて陰嚢全体に広がっていき、陰嚢が赤く腫れていきます。さらに、固くこわばったしこりがあらわれます。

次に、発熱の症状が出てきます。陰嚢が熱を帯び、38℃以上の高熱が出る場合があります。

排尿時に痛みを感じることもあります。尿道炎を併発している時に起きる症状で、排尿時痛と共に尿道から膿がでたり、頻尿になる場合があります。

症状が悪化すると、太ももや尻にまで感染が広がって腫れてしまう場合があります。極めて例外的な場合ですが、糖尿病を患ったり、ステロイドの服用によって免疫力が低下しているとします。すると、陰部の広い範囲に感染が広がり、命に関わるほど危険な状態に至る場合もあるのです。

症状で注意すべきは不妊の原因となる点です。急性精巣上体炎になると、精子の通り道である精管がふさがる場合があります。精管がふさがると、精子の通り道がなくなって男性側の不妊原因になってしまうのです。

精巣上体炎には急性のものとは別に慢性のものもあります。慢性精巣上体炎では痛みなどの症状が表れず、しこりが表れるくらいで症状は軽微です。精巣上体炎は、放置しておくと陰嚢に膿がたまり、最悪の場合には陰嚢を切除しなければなりません。急性精巣上体炎の症状が表れたら放置することなく、泌尿器科を受診する必要があるのです。

高齢者の原因

高齢者が急性精巣上体炎になる原因の多くが尿に含まれる細菌に感染してしまうことです。尿は通常では無菌状態ですが、前立腺肥大症や膀胱結石になどの病気になると、尿に細菌が溜まりやすくなります。尿の通り道である尿道が狭くなったり、尿がきちんと排尿できなくなって、細菌が増殖しやすくなるのです。

尿に細菌が含まれるようになると、細菌が精巣上体まで登ってきて炎症を発生させてしまいます。そして、急性精巣上体炎になってしまうのです。

若年者の原因

若者が急性精巣上体炎になる原因で、最も多いのが性病です。性病の原因であるクラミジアや淋菌に感染し、その原因菌が精巣上体に到達して炎症を引き起こしてしまうのです。

急性精巣上体炎の検査・診断方法

急性精巣上体炎は泌尿器科で検査や診断が実施されます。最初に尿検査を行い、尿中の白血球や細菌に対する検査が行われます。性病への感染が疑われる場合も尿検査で判定されます。尿の中にクラミジアや淋病の遺伝子がいるかスクリーニング検査で調べます。

さらに、炎症反応があるかを確かめるために血液検査が実施される場合もあります。これらの検査結果から細菌が検出されれば、細菌に効果のある抗生剤の選出が行われます。

急性精巣上体炎の治療法

尿路感染症に有効なペニシリンやセフェムといった抗生剤が投与されます。抗生剤の投与は、経口で1日に1~2回を3週間程度の期間に渡り行われるのです。

陰嚢が熱を帯びている場合には陰嚢を冷却します。全身の発熱がひどい場合には消炎鎮痛剤が投与されます。

痛みが激しい場合には、サポーターで陰嚢を保護し、陰嚢の位置を持ち上げて痛みを軽減させます。入院によって安静を保ち、随時、点滴によって栄養補給が行われるのです。

急性症状による発熱は1週間程度で収まりますが、症状が重症化すると陰嚢の腫れが引かない場合があります。その場合は、炎症が悪化して陰嚢内部に膿が溜まっている状態です。陰嚢を切開して、膿を放出する治療が行われます。

このような治療を行っても症状が改善されない場合、最後の手段として陰嚢の切除が行われます。陰嚢は2つあるため、一つを喪失しても、完全に精子を作る能力は失われません。それでも陰嚢を喪失することは不妊に繋がる可能性を高めるため、陰嚢の切除に至る前に治療を受けることが重要です。

急性精巣上体炎の予防方法

急性精巣上体炎を予防するためには、尿道や膀胱の健康を守ることが重要です。日頃から多めに水分を補給するように心がけ、排尿を我慢しないように過ごし、膀胱への負担を減らします。下腹部を温めて、膀胱を冷やさないよう心がけることも重要です。

性病にも気をつける必要があります。性行為の際にはコンドームを着用し、不特定多数の人物との接触を避けることが求められます。行為の前後には入浴し、体の清潔を保つことも重要です。

(監修:看護師)

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