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「切迫早産」になりやすい妊婦には「5つの特徴」があった! 産婦人科医が解説

オトナンサー / 2024年5月30日 9時10分

入院が必要になるケースも…

 5月29日、俳優の加藤夏希さんが、第4子となる女児を出産したことを自身のインスタグラムで報告しました。出産前には、「切迫早産」によって入院していたことを自身のYoutubeチャンネルで明かしており、「切迫早産になって、自宅安静でずっと過ごしていたのですが、いよいよ入院が必要ですねということになって」と、入院に至るまでの経緯を伝えていました。

 加藤さんは3年前の第3子妊娠中にも切迫早産で入院したことがあるといい、ネット上では気遣う声とともに「前回も切迫だと、やっぱり繰り返しやすいのかな?」「切迫になりやすいケースが知りたい」「切迫にならないようにできるの?」など、疑問の声も上がっていたようです。

「切迫早産」になりやすい妊婦の特徴や、「予防」の可能性について、神谷町WGレディースクリニック(東京都港区)院長で産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。

■「子宮の出口が短くなっている」と言われたら要注意

Q.「切迫早産」とは何ですか。

尾西さん「そもそも『早産』とは、赤ちゃんに異常が出る危険性が最も低い出産時期『正期産』より早く生まれることを指します。週数としては、妊娠37週0日〜41週6日までの出産のことを『正期産』と呼ぶので、日本では妊娠22週0日〜36週6日までの出産が『早産』となります。

この早産の時期に、おなかの張りや痛みが頻発に起こったり、子宮口(子宮の出口)が開いて赤ちゃんが出てきそうな状態になったりするなど、早産となる危険性が高いと考えられる状態のことを『切迫早産』といいます」

Q.切迫早産になりやすい妊婦の特徴はありますか。

尾西さん「前回の妊娠時に早産になったことのある人は、より早産になりやすいとされています。

その他、子宮頸部の異形成(前がん状態)などにより、子宮の入り口を切り取る手術『円錐切除術』を受けた人、双子や三つ子などの妊娠、腟内で細菌感染を起こす『細菌性腟症』の人も、早産になりやすいといわれています。また、症状がなくても、子宮口が開きやすい体質である『子宮頸管無力症』の人も、早産のハイリスクです。

妊娠中の超音波検査で『子宮の出口が短くなっている』と言われたら、注意が必要と考えておきましょう」

Q.もし、切迫早産になってしまったら、出産までどういった流れになることが多いのでしょうか。

尾西さん「切迫早産の原因や子宮の収縮の程度、子宮の入り口の開き具合によっても治療法はまちまちですが、子宮の収縮を抑える薬を内服したり、膣内の細菌の治療のために抗菌薬を使用したりするほか、入院の上で“絶対安静”となることもあります。

また先述した、子宮の入り口が開きやすい状態である『子宮頸管無力症』の場合は、子宮の入り口を縛る『頸管縫縮術』を行うこともあります」

Q.切迫早産は予防できるのでしょうか。

尾西さん「確実に予防することは難しいですが、予防のためにできることはあります。まず、産婦人科医は妊婦の声に耳を傾け、『おなかが張る』といった症状がある場合は頻度や程度について評価した上で、経腟エコーで子宮の入り口が短くなっていないか確認を行うなどして、切迫早産の予防につなげます。

そして、妊婦自身は『おなかが張るようなことをしない』のが大原則です。重たいものを持たない、長時間の歩行や激しい運動をしない、といった無理のない生活を心がけましょう。

一方、周囲の人にできることもあります。上の子どもがいる場合の抱っこや、日々の食料品の買い出しなど、気付かない間に妊婦の体に負荷をかけることはたくさんあるので、サポートできる部分がないか改めて考えてみましょう」

オトナンサー編集部

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