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生理周期を把握する義母、“肩もみ”をしてくる義父…妻たちを悩ませる「義父母からのセクハラ」の生々しい実態

オトナンサー / 2024年6月16日 8時10分

義父母からのセクハラ、その実態とは…(画像はイメージ)

 さまざまなハラスメントが問題視される中、いまだ根強い社会問題である「セクシャルハラスメント(セクハラ)」。セクハラ被害は主に「職場で発生するケースが多い」というイメージを持っている人も多いと思います。しかし中には、配偶者の親、つまり“義理の親”から日常的にセクハラを受け、不快な思いをしている人もいます。その背景には、いわゆる「嫁姑(しゅうとめ)問題」に加えて、「嫁舅(しゅうと)問題」も関係しているようです。

 今回は、「恋人・夫婦仲相談所」所長である三松真由美さんが、義父母からのセクハラに悩む妻たちの生々しい実例を伝えます。

■キッチンですれ違うときに…

 結婚生活の永遠のテーマ「嫁姑問題」に加え、最近、私の主宰する「恋人・夫婦仲相談所」への相談で増えてきているのが「嫁舅問題」。高齢化が進み、いろんな意味で“元気”なアクティブシニアが増えている中、妻が義父母のどちらからもセクハラ被害に遭うというシーンも増えているようです。

「最近のシニアは元気ですからね。油断していると本当に危ないです」

 そう言って眉をひそめたのは沙央梨さん(31歳、仮名)。結婚2年目の沙央梨さん夫婦の住まいは、夫の実家から電車で1駅です。夫の実家は義父母とも社交的でアクティブ。夫婦で社交ダンスを習ったり、旅行に出かけたりしていて、とても仲良しだったそうです。

「『年を取ったら、子どもに依存せず、あんなふうに夫婦で悠々自適に好きなことをして過ごしたいよねえ』って夫と話していたぐらい、理想的な夫婦に見えました」

 そんな平和な義父母との関係に、あるとき、変化が起きました。

 義母が自転車で転倒し、足を骨折。日常生活に支援が必要となり、沙央梨さんがパートの合間を縫って夫の実家を訪問し、家事などを手伝うようになったのです。

「義母には部屋で休んでもらって、私はキッチンで料理をしていました。すると、義父がちょくちょくやってきます。そして、狭い冷蔵庫の周りなどですれ違うときに、さらっとお尻を触ってくるんです。

最初は『たまたま手がぶつかったのかな』と気にしていなかったのですが、回数が増えてきて、わざと触っているなと気付きました。でも、その程度で騒ぎ立てて、義父母との関係がギクシャクするのも嫌だと思って、誰にも言わなかったんです」

 そのうち、ソファで新聞を読んでいる義父が「ちょっと肩をたたいてもらえないかな」と沙央梨さんにリクエストしてくるように。ひとしきり肩たたきをした後には必ず、「沙央梨さんもソファにかけなさい」と座らされ、「自分は柔道の心得があるから、関節のずれや体のゆがみが分かる」と沙央梨さんの肩から背中をなでたり、もんだりしてきました。

「最初は困ったなあと思いつつ、『波風立てない方がいいかな』と、遠慮しながらも渋々言われるままにしていたんです。本音をいえば、たとえ背中や肩でも、男性に触られるのは気持ち悪いですよ。義父の触り方は純粋な嫁へのいたわりというよりも、スケベ心が見え隠れしている感じが伝わってきましたし。男性用香水をつけていて臭いし、リビングにはエッチなグラビアがある週刊誌がいつも置いてあるし。60歳を過ぎても“枯れていない”感じが漂っていました」

 そうした中、義母との関係にも変化が生じたといいます。

「義母の私への態度が明らかに冷たくなり、何かと家事のやり方に文句を言われるようになりました。結局、『今後は義妹に手伝いを頼むので、もう来なくて結構』と夫宛てに義母から連絡が来ました。夫によれば、『おやじとおふくろが大げんかしていたよって、妹が言っていた』とのことだったので、私へのセクハラの話で、義父母でもめたのでしょう。私としては、面倒なことから解放されてホッとしました。義父の“肩もみ”がもっとエスカレートしてきたらどうしようかと思っていましたから」

 60、70代でもまだまだ“元気”なシニアが増える中、古典的な「嫁いびり」とはまた違ったハラスメントも起きているようです。

■“跡継ぎ産め産めモンスター”の驚くべき行動

「“跡継ぎ産め産めモンスター”の義母。気が休まるときがありませんでした」

 ため息をついたのは美帆さん(35歳、仮名)。嫁いだ先は、古くから続く日本酒の蔵元です。地元で有名なその家の長男との結婚だったので、当然、義父母と同居。そして、“跡継ぎプレッシャー”があることは覚悟の上だったといいます。

「予想はしていましたが、義母からのプレッシャーは想像以上でした。もともと、結婚が遅かったことに加え、結婚後2年間子どもができず、やっとできた1人目を流産してしまったことで、義母のイライラが加速してくるのが毎日痛いほど分かりました。昨年、夫の妹夫婦に男の子が生まれると、『あなたたちに子どもができないなら、その子を養子にしなさい』とまで言われました」

 跡継ぎモンスターと化した義母のさらに驚くべき行動が、美帆さんの生理周期に合わせて、夫婦の営みのタイミングまで指示するというもの。

「私は生理用ナプキンを紙に包んで、自分の部屋のゴミ箱に捨てていたのですが、義母はゴミ箱をチェックして、そこから、私の生理がいつからいつまでかを把握していたんです。あるとき、いきなり、『生理が終わって明日で1週間でしょ。明日から毎晩、2人で必ず子づくりに励みなさい』って言われて本当にびっくりしました。『どうして私の生理まで把握を?』と思わず聞いたら、『ゴミ箱を見れば分かります』と当たり前のように答えてきたのでゾッとしました。女性としても人としても最低!」

 その後、美帆さんは妊娠。もうすぐ、待望の第1子が生まれるそうです。しかし、無事に赤ちゃんが生まれてくるまではまだまだ、義母のプレッシャーが続きそうとのこと。「早めに里帰りして、義母のいないところで安心して出産する予定です」と対策を立てているそうです。

 義父母からのハラスメントは夫との関係もあり、なかなか口に出せないこともあると思います。しかし、迷惑なこと、やめてほしいことは夫の協力も得ながら、遠慮し過ぎず、しっかり伝えていくことが必要でしょう。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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