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手指に付いた「瞬間接着剤」 ティッシュで拭いちゃダメ! 化学反応でやけどの恐れ

オトナンサー / 2024年6月20日 20時50分

瞬間接着剤の使用時はやけどに注意(画像はイメージ)

 物同士を短時間でくっ付ける際によく使われるのが、瞬間接着剤です。そんな中、手に付いた接着剤をティッシュペーパーで拭き取ったところ、化学反応による発熱により、やけどを負った事例があるとして、国民生活センターがXの公式アカウントで注意を呼び掛けています。

■接着剤が紙や布に染み込むと170度に上昇

 国民生活センターによると、つけ爪や物を短時間で接着させるために用いられる瞬間接着剤の主成分には、シアノアクリレート系の物質が使用されているということです。

 シアノアクリレート系の物質は、空気中や接着面の水分と反応して重合し、硬化する際に反応熱が発生するといいます。特に、ティッシュペーパーや布などに染み込んで表面積が拡大すると、化学反応が急激に進み、大きな反応熱が発生することがあり、その部分に触れるとやけどをする恐れがあるということです。

 実際に、10代女性がつけ爪用瞬間接着剤を親指の爪に付けたときに手のひら側に垂れたため、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、やけどを負った事例があります。女性は皮膚科を受診しましたが、やけどにより1カ月以上の通院が必要だという診断を受けたということです。

 国民生活センターが瞬間接着剤を使用する際の危険な状況を想定した再現テストを実施したところ、瞬間接着剤をティッシュペーパーや衣類などに染みこませた場合、最高で170度近くまで温度が上昇したといいます。また、瞬間接着剤はすぐに硬化するため、発熱時には接着部分を容易に剥がすことができなかったということです。

 国民生活センターは、瞬間接着剤がティッシュペーパーや衣類などの染み込みやすい繊維質の物に染み込むと短時間で発熱し、やけどをする場合があるとして注意を呼び掛けています。また、瞬間接着剤が衣服や手指、家具などに付着した場合は、次のように対処するよう、アドバイスしています。

【瞬間接着剤が衣服や手指、家具などに付着した場合の対処法】
■衣類に付いた場合
発熱の恐れがあるため、大量の水をかける。

■手指など皮膚に付着させ、接着した場合
発汗作用によって必ず剥がれるため、慌ててティッシュペーパーなどで拭き取らずに、40度ぐらいのお湯の中でもむようにして剥がす。

■家具などにこぼした場合
ポリエチレン手袋をした上で、布などで手早く拭き取る。拭き取った布などは発熱する恐れがあるため、取り扱いには注意する。

 このほか、使用前には商品の表示や取扱説明書を読み、ポリエチレン手袋を装着して扱うよう、呼び掛けています。

オトナンサー編集部

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