帰省した息子が“掃除テク”を披露 大切な新聞を使われた父の反応に「みんなキャラが濃い」【漫画・作者インタビュー】

キャラが濃い息子の帰省について描いた漫画のカット（ナランフジコさん提供）

　キャラが濃い息子が帰省したときのエピソードについて描いたふたつの漫画が、Instagramで合計2000以上のいいねを集めて話題となっています。

　久しぶりに実家に帰省した息子。すると「ベランダが汚いね」と言って、濡れた新聞紙を使って掃除してくれました。そんな息子に感心した母でしたが…。個性の強い息子と父のやりとりに、読者からは、「クセ強めで魅力的な息子さんですね！」「みんなキャラが濃い」「その掃除テクニック、まねしてみます」などの声が上がっています。

■息子を登場させることで作品の幅が広がった

　この漫画を描いたのは、ブロガーのナランフジコさんです。Instagramやブログ「55歳からまんがを描いてみる」などで漫画を発表しています。ナランフジコさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

ナランフジコさん「ずっと夫婦の漫画を描いていたのですが、徐々に作品のパターンが似てきてしまっている、と感じ始めていました。読者の人たちにも、『フジ夫（夫）なら、次はこうするだろうな』と、先読みされているように思えてきて…。

私と夫以外の家族を登場させずに描き続けるつもりでしたが、私自身も少しマンネリだなと感じ始めていたので、今回思い切って息子を登場させました。漫画を描くことが楽しくなるのと同時に、夫と息子とのからみが面白いので、作品の幅が広がりましたね」

Q.息子さんとは、どのぐらい会っていなかったのですか。

ナランフジコさん「10カ月程度です。昔から、食べることよりも、そのときに興味関心のあることを優先してしまう子なので、いつも心配しています。久しぶりに帰ってきて、相変わらず痩せていたので、『うちに帰ってきたときぐらいはごちそうを！』と思ったのですが、あまり食べてくれませんでしたね…」

Q.息子さんとの食事の場面では、旦那さまが何か言いたげな表情をしていますね。何を思っていたのでしょうか。

ナランフジコさん「自分は魚が大好物なくせに、息子に出したお肉が気になったのでしょう。人が食べているものがおいしそうに見えたのか…。また、夫はあまりに私が息子に世話を焼くので、『優し過ぎる！』とよく怒るんです。『息子にばかりあれを食べなさい、これを食べなさい』などと言っていることが、あまり面白くないみたいで。もしかすると、それが気になったのかもしれません」

Q.読者からは、「クセが強い息子さんですね」「息子さんのキャラ、好きです」というコメントが多く寄せらせていました。母であるフジコさんから見て、息子さんの「クセが強い」と思うことはありますか。

ナランフジコさん「息子は自分の興味関心のあることについては何時間でも話すのですが、それ以外のことはまったく話しません。大事なことも話しません。本当にミステリアスです」

Q.作品について、どのような意見が寄せられていますか。

ナランフジコさん「息子の個性や掃除のテクニック、新聞を使われた夫の反応などに対して、さまざまな意見を頂きました。皆さんに楽しんでいただけたようで、うれしかったです」

オトナンサー編集部