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旬の「梨」 皮を捨てたらもったいない 便秘解消、疲労回復? 管理栄養士が食べるのを勧めるワケ

オトナンサー / 2024年8月29日 7時10分

「梨」の皮には、どんな栄養が…

 スーパーやデパートなどで「梨」がたくさん並ぶのを目にするのが増えました。梨を食べる際、皮をむいて食べる人がほとんどだと思いますが、どんな栄養が含まれているのか、気になったため、管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。

■皮にも、健康によい成分

Q.ずばり、梨の皮にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。

岸さん「梨の皮には、梨の実と同じように健康によい成分が含まれています。ビタミンB1やB6、ナイアシンなどのビタミンが含まれているほか、特に食物繊維、カリウム、ソルビトール、アスパラギン酸などが特徴的です。

梨の皮の食物繊維は、腸内環境を整える効果、便秘の予防や解消、食後の血糖上昇をおだやかにします。また、カリウムは体内の浸透圧を調整し、血圧を下げたり、むくみを予防します。

また、ソルビトールは、糖アルコールの一種で、天然の甘味料として知られており、果物の中では、特に梨に多く含まれています。普通の砂糖と比較すると優しい甘さで、血糖の上昇の仕方も緩やかで太りにくい糖分です。

アスパラギン酸はアミノ酸の一つでエネルギーの生成や疲労回復に関与しています。タンパク質を分解する酵素であるプロテアーゼも含んでいて、すりおろした梨を肉と漬けておくと柔らかくなる効果があります。

梨に含まれるこれらの栄養素は、皮と皮の周辺に多く含まれることが分かっています。そのため皮ごと食べればこれらの栄養素を余すことなく摂取できます」

Q.梨を皮ごと食べられる、オススメのレシピはありますか?

岸さん「梨の皮とニンジン、ピーマンなどを細く千切りにし、ごま油で炒めてきんぴらのようにすると、香ばしく食べられます。

また、皮付きの梨を小さめにカットし、砂糖をかけて、半分くらい水分が飛ぶまで加熱します。レモン汁で仕上げてコンポートにしたり、それをさらに春巻きの皮に包んで揚げると、より皮が気にならずに召し上がることができます。

そのまま食べるなら、梨を縦に輪切りにし、さらにスティック状にカットすると皮の部分が両端だけになるので比較的食べやすくなります。

皮に残る農薬が心配な人もいると思いますが、農薬の基準が厳しいこと、実に袋をかぶせて栽培することが多く残留濃度は低いため、過度に心配する必要はないでしょう。気になる人は低農薬や有機肥料のものを選択してみてください」

オトナンサー編集部

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