【漫画】入院中のおばあさん、バランス崩し“転倒”しそうに そのとき現れた“救世主”に「まるで映画のワンシーン」<作者インタビュー>
オトナンサー / 2024年10月8日 12時10分
夜勤明けに現れた救世主について描いた漫画が、Instagramで7900以上のいいねを集めて話題となっています。
病院で看護師をしている作者。夜勤の日の朝は、やることが山積みでいつも大忙し。ある朝、入院患者のおばあさんが転びそうになったところを目撃して助けようとするのですが、「間に合わない!」と思った瞬間、さっそうと現れたのは…。読者からは、「神が来た!」「ピンチのときに駆け付ける、まさにヒーロー」「まるで映画のワンシーンですね」などの声が上がっています。
■夜勤明けはさまざまな業務が重なり多忙に
この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、看護師兼イラストレーターの「ツナ看。」さんです。ツナ看。さんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
ツナ看。さん「『これって、多くの看護師が経験していることだろうし、共感できるネタかも』と思ったことがきっかけです。夜勤明けの朝ラウンドのとき、食事介助や採血などのイベントが重なって、毎回大変です。そんな状況で、救世主さんが登場してくれると毎回感動を覚えるんです」
Q.夜勤明けに「救世主」が現れたとき、いつもどのように感じますか。
ツナ看。さん「毎回、『救世主さまが来た!』と思っています。夜勤明けの朝に来てくださったときの姿は、少年漫画でいうところの、『万事休すの状況で現れた逆転の助っ人』という感じです。朝のラウンドが間に合わず、採血が終わらないときや、食事介助の患者さんが多くて回りきれないとき、緊急入院が発生したときなど、多重課題に押しつぶされそうな状況で、救世主さんの登場は本当にありがたいです」
Q.看護師として働いていて、特に「大変だ」と感じるのは、どのようなことですか。
ツナ看。さん「作中のように、タスクをたくさん抱えている状況で、緊急で頼まれごとをされたり、目の前で患者さんが危ない目に遭ったりなどイレギュラーな出来事が重なって、多重課題になってしまうときです。何年目になっても、『一体、何から、どうさばけばいいのか…』という状況が多々あります」
Q.では、「良かった」と感じるのは、どのようなときでしょうか。印象に残っているエピソードを教えてください。
ツナ看。さん「看護師になって4年目の出来事だったのですが、受け持ちの患者さんに名前を覚えてもらえていたことです。初めはあまり多くを語らない人でしたが、少しずつ『あなたを見たら元気が出る』と言っていただけるようになりました。また、転院のときは『あなたがいたから頑張れた』という、うれしいお言葉も頂きました。患者さんと深い関係を築けたな、と感じたのは初めてだったので、本当にうれしかったです」
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ツナ看。さん「SNSで看護ネタを中心に漫画の投稿を始めたのは、看護学生1回生のときからです。最初は手書きで描いたものを写真に撮り、加工してから投稿していました。主なテーマは、『ギャグ要素を必須とした、忙しい医療現場でクスッと笑えるネタ』です。たまにアニメキャラのイラストを描いて投稿することもあります」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
ツナ看。さん「看護師に対するイメージとして、『心身をすり減らしながら、日々頑張っているのではないか』『忙しくてキツくて、大変なのではないか』と思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。しかし、見方を変えれば笑いになる場面もたくさんあると思うんです。少しでも面白くイラストに描くことでそんなイメージを払拭し、見てくれた人たちみんなに笑ってもらえたり、『明日も頑張ろう』と思ってもらえたりするような漫画を描いていきたいです」
Q.作品について、どのような意見が寄せられていますか。
ツナ看。さん「『救世主さま、かっこよすぎる』『本当に助かりますよね』など、共感の声が多かったです」
オトナンサー編集部
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