【漫画】躁うつに苦しむ女性 ママ友の誘いで「山菜採り」へ “泥沼のような日々”から抜け出すきっかけに<作者インタビュー>
オトナンサー / 2024年10月27日 6時10分
心身のトラブルから抜け出すきっかけを描いた漫画「山菜採りに行って人生かわった話」全14話が、Instagramで話題となっています。
躁鬱(そううつ)などが原因で、家出や離婚騒動を繰り返していた母。ある日ママ友から、「子どもと一緒に、山菜取りに行こう」と誘われました。最初は戸惑っていた母でしたが、そこでの経験が、泥沼のような日々から抜け出すきっかけとなり…。読者からは「友達って素晴らしい!」「私も山菜取りに行きたい(笑)」などの声が上がっています。
この漫画を描いたのは、グラフィックデザイナーのemocoさんです。Instagramでエッセー漫画などを発表しています。この記事では、全14話のうち、8話までをご紹介しています。Instagramのアカウントで全話を読むことができます。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
emocoさん「小学校3年生からです。Instagramを始めたのは、長女が赤ちゃんのときなので…もう8年前になります。子どもとの思い出を写真以外の形で残せたらいいなあ、と思って始めました」
Q.このエピソードを漫画にした理由を教えてください。
emocoさん「このときのことは、絶望の日々からパアッと明るいところに行ったような感動があったんです。『どんなに苦しく切ない日々があっても、生きていればなんとかなるよ』と、表現したいと思って描きました」
Q.山菜取りは、お住まいの地域ではメジャーなイベントなのでしょうか。
emocoさん「山菜取り自体は、好きな人は本当に毎年絶対行くし、興味のない人はまったく行かない感じです。ただ、山菜のお裾分けを頂くのも『田舎あるある』で、行かなくてもよく食べていました」
Q.最初は参加を迷っていたようですが、行こうと思った大きな理由はなんでしたか。
emocoさん「ずっと行ってみたいとは思っていました。ですが、子どもが小さいし、行ったことがないからどうしたらいいのかイメージもわかず、何を取ったらいいのかも分からず…で、1人で行く勇気がなくて。当時は『大変だからやめておけば』『子どもがいるから無理だよ』と周りに言われることが多く、諦めていたのかもしれません。ママ友が声を掛けてくれたから、1歩前に進めました!」
Q.今でも、このママ友とは仲良しですか。
emocoさん「はい! この話の中では描写がない友達もいますが、みんなの分を描きたいくらい、すてきな人がたくさんいるんですよ。実は、物語の中盤から最終回までのプロットも協力してもらいました(笑)」
Q.漫画「山菜採りに行って人生かわった話」に、どのようなコメントが寄せられましたか。
emocoさん「『友達がすてき』という声が多くあり、うれしかったです。同じ病気の人がコメントをくださったり、感動したと言ってくださったりした人もいました。みんながちょっとでも楽しんでくれたのならうれしいです。
この物語に限らず、人生の切ない部分を作品に描くこともありますが、そういうときに共感してもらえたり、逆に私がコメントに共感したり、というつながりに私自身が救われることもたくさんあります」
オトナンサー編集部
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