「早食い」している人は糖尿病リスクが上がる!? 糖尿病専門医が指摘する“恐ろしい事実”
オトナンサー / 2024年10月28日 9時10分
「いつも、食事の時間があっという間に終わってしまう」と感じている人はいませんか? 心当たりがある人は、無意識のうちに「早食い」が習慣になってしまっているかもしれません。
この「早食い」、実は糖尿病の発症リスクを高めてしまうといわれているようです。この恐ろしい話は本当なのでしょうか。自身も1型糖尿病歴30年で、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに、その真偽について詳しく教えていただきました。
■インスリンの分泌が間に合わず…
結論から言いますと、「早食い」が糖尿病の発症リスクを上げることにつながるのは本当です。
食事により血糖値が上がり始めると、それに順応して膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌され、血糖値を正常に保ちます。しかし、早食いすると、膵臓からのインスリンの分泌タイミングが間に合わず、食後の高血糖を誘発する可能性が高くなってしまいます。
また、早食いでは満腹中枢が刺激されないため、いつも以上に食べる量が多くなります。これも血糖値を上げやすくする原因です。
早食いによる食後の高血糖を防ぐために膵臓が酷使され、インスリンを過剰に分泌することが続くと、膵臓が疲弊するため、糖尿病になるリスクが上がるのです。
一方で、「早食いせず、ゆっくり食べること」が、どうして血糖値や糖質の吸収に影響を与えるのか、不思議に思う人もいるのではないでしょうか。
その答えは「ゆっくりとよくかんで食べることで、インスリンの分泌が刺激されるため」です。また、満腹中枢は食事開始から15分後に刺激されるので、20分以上かけて食事をすると食べ過ぎ防止につながります。これらによって血糖値が上がりにくくなるのです。
とはいえ、日常的に早食いをしてしまっている人が、その習慣をやめるのはなかなか難しいもの。そこで、早食いを防ぎ、ゆっくり食べられるようになるためのポイントをお伝えします。
早食いの防止策の基本は「よくかむこと」です。例えば、まず、いつも通りにかんで、一口飲み込むまでの咀嚼(そしゃく)回数を数えてみてください。そして、次の一口からは、その倍の回数をかむよう心がけてみましょう。
最初は、顎が疲れて面倒くさく感じるでしょうが、慣れればその回数が当たり前になっていきます。そして、自然に食べる時間が長くなり、食事のボリュームが減っていくはずです。
早食いしやすいメニューは、カレーライス、牛丼などの丼物、チャーハンなど、あまりかまずに食べられるものです。これらは糖質が多く、余計に食後の血糖値を上げてしまうので、食べるときは特に注意してくださいね。
オトナンサー編集部
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