実はビタミンが豊富な「たらこ」 生食より炒めるのがお勧め 管理栄養士に聞く“上手な食べ方”
オトナンサー / 2025年1月10日 8時10分
魚卵の代表格といえる食材が「たらこ」です。生のまま白米と一緒に食べたり、たらこパスタのように加熱調理したりするなど、さまざまな食べ方が楽しめます。ところで、たらこにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。たらこの栄養素を効率的に摂取するには、どのように食べるのがお勧めなのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。
■白菜やブロッコリーとの相性が良い
Q.そもそも、たらこにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
桜井さん「主に含まれているのはタンパク質のほか、ビタミンAやビタミンD、ビタミンE、ビタミンB12、鉄分や亜鉛などのミネラルです。ビタミンやミネラルが豊富であることから、抗酸化作用やアンチエイジング効果などが期待できると思います。また、魚の身にも含まれるDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸も摂取できますね」
Q.たらこの栄養素を効率的に摂取する方法について、教えてください。
桜井さん「たらこは油に溶ける性質のビタミンが多く含まれているため、火を通すのであれば炒めると良いと思います。同じく脂溶性ビタミンが多い白菜やブロッコリー、豚肉などを具材にした、たらこ炒めは効率的に栄養を摂取しやすいと思いますよ。また定番メニューですが、たらこパスタやたらこを入れた卵焼きなども優秀な調理方法ですね。
このほか、カルシウムを取りやすくするためにチーズを加えていただくと、味もまろやかになってお勧めです」
Q.たらこの1日における摂取量の目安について、教えてください。食べ過ぎると、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
桜井さん「1日ではたらこ1本分、30グラム程度が目安です。たらこは塩漬け加工されて出荷されるため、どうしても塩分が高くなってしまいます。そのため、食べ過ぎると塩分過多による高血圧疾患や生活習慣病などを発症するリスクが増加してしまう可能性がありますね。
また、ビールなどにも含まれているプリン体も多いです。プリン体は分解されると尿酸になることから、尿酸値が高く痛風を発症している人は摂取を控えた方が良いかもしれません」
* * *
たらこはタンパク質やビタミン、ミネラルなど、人間にとって必要な栄養素を多く併せ持つことが分かりました。食べ過ぎには気を付けつつ、炒めものや卵焼き、パスタなど、さまざまな料理に活用してみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
プロテインバーで1日に必要な「タンパク質」取れるの? 食事代わりに摂取してもOK? 管理栄養士に聞く
オトナンサー / 2025年1月5日 20時10分
-
【正月の定番】「おせち料理」できちんと栄養を摂取できるの? 管理栄養士に注意点を聞く
オトナンサー / 2025年1月1日 8時10分
-
「うどん」って炭水化物のほかに栄養あるの? 食べると“意外なメリット”も 管理栄養士が解説
オトナンサー / 2024年12月29日 20時10分
-
「鶏皮」ってカロリー高いだけ? 実は体に不可欠な栄養素も 管理栄養士に聞く食べるメリット&注意点
オトナンサー / 2024年12月24日 8時10分
-
チーズでカルシウムを十分に摂取できるの? 実は吸収率上げる驚きの“裏技”も 管理栄養士に聞く
オトナンサー / 2024年12月16日 8時10分
ランキング
-
1俺はまだまだ現役だ!年金月26万円・65歳の元営業本部長、ノリノリで再就職したが…日本年金機構から送られてきた〈年金カットの通知〉に怒り「あまりにひどい」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月10日 7時45分
-
2精神疲労で固まりがちな身体をケアする方法 胸椎や胸骨を柔らかく保つと自律神経が整う
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 7時10分
-
3幸せの絶頂のはずが…既婚者の約5%「指輪選びで揉めた」半数は同じ理由
よろず~ニュース / 2025年1月10日 7時50分
-
4寒波の襲来時は「給湯器の凍結」に要注意!給湯配管にお湯かけないで…凍結時の解決策は
まいどなニュース / 2025年1月10日 11時50分
-
5「中居正広とフジ」叩く人の"正義"に欠けた視点 厳罰を求める一方で、大事なことが忘れられている
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 13時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください