「もう別れる」「やっぱり別れない」を繰り返したカップルに幸せは訪れる? 紆余曲折を経て結婚した2組の結末
オトナンサー / 2024年12月1日 9時10分
会うたびに彼氏とぶつかり、ケンカする。「もう別れる!」と宣言しつつも、ずるずる継続する。相談した友人たちから「はい、はい、またいつものことね」と話を流されている――。そうした人は一定数存在します。「別れる詐欺」とでもいいますか。
なぜ、彼女たちは「別れる」と言いつつ別れないのか。そのまま結婚した後は「離婚“するする”詐欺」になっていくのか? 私が運営する「恋人・夫婦仲相談所」に寄せられた実例があります。
■同棲後すぐに彼の浮気が発覚! しかし…
夫とは高校の同級生。社会人になってから付き合い始めて、2年目で同棲(どうせい)。その間、何度も「別れる!」「別れない!」を繰り返した未知さん(35歳、仮名)。
「高校時代はお互い別の人と付き合っていました。彼とは友達として気が合うし、たまたまそのときはお互いフリーだったから、自然とお付き合いがスタートしました。私はもともと“ブサ専”で、イケメンにいい奴はいないと思っていたので彼は候補外だったのですが、いざ付き合ってみると、なんかいい。お互いのペースも金銭感覚も合うし、何より高校の同級生なので家族関係が分かっていて、結婚後のイメージがすぐ湧いたんです」
と、結婚に乗り気の未知さんでしたが、彼の方は……。
「当時お互い28歳で、子どものことも考えるなら結婚は早い方がいいと意見は一致していたのに、彼はなぜか結婚に乗り気じゃない。『なんで? 結婚しない人生選ぶの?』と言っても、『まだその時じゃないかな』と煮え切らない。
私は一度“こう”と決めたらすぐに物事を進めたいので、イライラしてしまって。それが原因で会うたびにケンカ。『こんな状態じゃ全然幸せじゃないから別れよう』と何度も言ってたら、彼から『じゃあ同棲から始めてみるか』となったんです」
お付き合いして2年。二人は同棲をスタートします。すると……。
「彼の浮気が発覚ですよ。同棲して2カ月目で、信じられない。職場の同僚とだったんですけど、私、ブチ切れてすぐ実家に帰りました」
その後2カ月間、彼からの連絡をすべて無視した未知さん。母親から「一回浮気したからって見限るのは早すぎない? 結婚もしてないのにそれくらいいいじゃない」と言われ、なるほどとなり、復縁することに。
「彼に、『また付き合うってことは今度こそ結婚だからね』と宣言したものの、結婚していいものか、自分でも分からなくなってしまって。また浮気するかも、という不安もありました。まだ独身なんだし、複数人と付き合ってみようかと。彼だけと付き合うと『男ってこんなもん』と思い込んでしまいそう。他の男の人はどうなのかも知りたい。何人かと付き合ってみて、どの人が結婚相手として一番いいのかを見極めようと思って」(※それは彼の浮気と本質が同じような気もしますが、あえて突っ込まず)
マッチングアプリを使った結果、未知さんは「彼以上に気が合う男性はいない」と結婚を決意。再度、彼に告白します。私はここまで聞いて、彼がよく待っていてくれたもんだと感心しました。
結婚後、彼は起業し、現在3人の社員を抱えるIT企業の社長になりました。未知さん、複数男性とお付き合いして比較したというのが、ドライで合理的ですね。なお、未知さんが比較検討している間、彼も他の女性と付き合っていたかどうかは不明です。
■憧れのマスターも、いざ結婚してみたら…
知世さん(40歳、仮名)はバツ2で、2人の子どもがいます。
お酒好きの知世さんの楽しみは、夜、同居する母親に子どもたちを任せて、近所の行きつけのバーで常連さんたちとお酒を飲む時間。知世さんは、バーのマスターである10歳年上の男性が気になっていたのでした。
あるとき、常連さんたちが来る前に2人きりになったのをきっかけに、マスターと知世さんは良い仲になります。マスターは「お客さんと付き合うのは自分の中のルール違反だ」と思いながらも交際。常連さんに「2人の交際は内緒に」とお願いしました。
しかし、目の前で若い女性客と楽しげに会話するマスターの姿を見て、ヤキモチを焼く知世さん。何度も「みんなに、自分のことを彼女として公表してほしい」と詰め寄りますが、その度に断られ、知世さんは「じゃあ別れる」と膨れっ面。
マスターから「俺は知世と一緒にいたいんだよ」と言われると、ほだされて別れるのをやめる。けど苦しい……という日々が3年ほど続き、ついにマスターと知世さんは結婚することになります。子ども2人がマスターに懐いたことがきっかけでした。
ところが、結婚してしばらくすると、知世さんは「マスターが汚い」と愚痴り始めます。店が終わり、夜遅く帰って来て、歯も磨かずにそのまま寝てしまう。何度も「不潔だから、ちゃんと歯を磨いてお風呂に入って寝てほしい」と言っても聞いてくれない、もう耐えられない、と。さらに、加齢臭がキツくてしんどい、お風呂も入ってないのに求めてきて本当に嫌だ、と。結果、子どもたちを連れて、知世さんは家を出てしまいました。
「一緒に暮らさないと分からなかった嫌なところがどんどん見えてきて。一気に気持ちが萎(な)えてしまいました。バーのオーナーだから羽振りがいいかと思ったけど、実は借金持ちだということも結婚してから知りました。まだ離婚できていませんが、早く離婚してさっぱりしたいです」
カップルが「別れる、別れない」を繰り返し、それを乗り越えて結婚したからといって、うまくいくとは限りません。別れたいと思うのにはいくつもの理由がありますが、それを全部修正してから結婚するなど、あり得ないこと。相手に完璧を求めると、すぐ“別れたい病”になってしまいます。
嫌なところ、苦手なところをひっくるめて受け入れるマインドを持たなければ、愛は継続しません。振り返れば自分にも、欠点や相手が気に入らない点は複数あるわけですから、お互いさま。相手は変わりません。変われるのは自分だけ。すぐ別れたくなる人は、胸に手を当てて、自分の悪い部分も探り出してみてください。
「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美
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