おせちには「たたきごぼう」「ごまめ」←ピンと来たら関西人!? 意外と知らない東西の「おせち料理」の違い
オトナンサー / 2025年1月1日 12時10分
1年間の家内安全と、無病息災などを願うために食べるお正月の定番料理「おせち」。金運を呼ぶ「きんとん」や、平和を願う「紅白なます」など、おせちの定番料理にはそれぞれに意味が込められていて、「これはどんな意味かな?」と考えながら食べるのも楽しいもの。しかし実は、入っている具材にはかなりの地域差があるようです。
■関東「田作り」関西「ごまめ」
おせち料理の縁起物の代表格「祝い肴(ざかな)三種」。関東では「子孫繁栄の“数の子”」「健康を祈る“黒豆”」「豊作祈願の“田作り”」の3種類が入っています。これが、関西では「たたきごぼう」が入って「田作り」は入りません。たたきごぼうとは、やわらかく煮たゴボウの身をたたいて作る料理。ゴボウは地中に深く根を張ることから、「家族や家業が代々続いていくこと」を願う縁起物とされています。
ちなみに、関西では「祝い肴三種」にラインアップされていない「田作り」ですが、おせち料理から消えたわけではありません。関西では田作りのことを「ごまめ」と呼ぶことが多いため、「田作り」としては認識されていないものの、しっかりとおせちの中には入っています。
魚料理についても、関東は「新巻鮭」ですが、関西では「ブリ」。鯛を姿焼きにした「にらみ鯛」がお正月の食卓に上がるのも、関西ならではの風習です。
また、“地域差があるもの”でよく話題になるものといえば「お雑煮」。例えば、関東では「焼いた角餅」が入っているのに対して、関西では「煮た丸餅」が主流です。味も、関東はしょうゆ仕立ての澄んだ汁であるのに対し、関西はみそ味と違いが。さらに、新潟県では鮭とイクラが入ったり、香川県ではあんこの入った餅を入れたりと、お雑煮にはさまざまなバリエーションがあります。
あなたの住む地域では、どんなおせち料理やお雑煮を食べますか? 関東と関西以外にも、各地域でかなりの違いがあるお正月文化。他の地域ではどんなお正月料理が並んでいるのか、非常に興味深いですね。
オトナンサー編集部
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