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【漫画】「時間に縛られるから腕時計をしない」 先生の主張がかっこいいと思いきや…後で気付いた「厳しい現実」<作者インタビュー>

オトナンサー / 2025年1月20日 17時10分

漫画「捨てたつもりが…」のカット(増田さん提供)

 物を持たない主義の良し悪しについて描いた漫画「捨てたつもりが…」が、Instagramで500以上のいいねを集めて話題となっています。

 作者が高校生のとき、「時間にとらわれるのが嫌いだから、腕時計はしないことにしているんだ」を言っていた先生がいました。当初はそれを「かっこいいな」と感じていたのですが、あることに気付き…。読者からは、「気持ち、分かります!」「逆に僕は時計を持っていないと不安になってしまいます」「時間から解放されるのって難しいよね」などの声が上がっています。

■高校の卒業アルバムを見たことがきっかけで制作

 この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、フリーライター兼主夫の「増田」さんです。増田さんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「捨てたつもりが…」を描いたきっかけを教えてください。

増田さん「久しぶりに高校の卒業アルバムを見ていたときに、ふとこの先生とした話を思い出したんです。そこで、『大人になった目線』で当時のことを振り返ってみようと思ったことがきっかけです」

Q.先生の話を聞いて、増田さんも当時それを実践していましたか。

増田さん「先生の話を聞いて『かっこいい』と思ったので、実践しようとした時期がありました。私にも先生と同じように、『持ち物は少ない方が良い』というミニマリスト的な考え方があったので…。しかし、当時はまだスマホなどもなく、時間が分からないとものすごく不便だったので、すぐに諦めました」

Q.「考え方がかっこいい」と思っていた先生が、人にやたらと時間を聞いている姿を見たとき、どのように感じましたか。

増田さん「『それなら逆に時計をしていた方が良いのでは?』『なんだか逆にかっこ悪い』などと思った記憶があります」

Q.増田さんは、現在では持ち物についてどのように考えていますか。

増田さん「減らし過ぎることで不便になってしまうのは本末転倒だと思っていて、現在はそのあたりのバランスを考えることが多いです。しかし、『持つものを減らしたい』という先生の考え方には、当時も今も、基本的には賛同しています」

Q.「捨てたつもりでも、とらわれてしまう罠(わな)」を感じるものとして、読者から「お金もそうですよね」という意見がありました。それについて、どのように感じますか。

増田さん「とても共感しました。お金もたくさん稼ごうとすると心身を病んでしまうことがありますが、『それならお金なんていらないや』と思っても、逆にお金がなくて困る機会が増えます。人生って難しいですね」

Q.漫画「捨てたつもりが…」について、どのような意見が寄せられていますか。

増田さん「『無縄自縛(むじょうじばく)ですね』という印象的なコメントを頂きました。『縄もないのに自分で自分を縛っている状態』という意味だそうです。本当にその通りだな、と思いましたね(汗)」

オトナンサー編集部

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