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冬休み明け、子どもが「学校に行きたくない」…どんな心理? “解決法”を精神科医が解説

オトナンサー / 2025年1月5日 8時10分

学校へ行きたくなくなる子どもの心理とは…

 長い冬休みが明けようとしています。年末年始のイベントを終え、日常へと戻っていく家庭は多いのではないでしょうか。冬休み明けは、「学校に行きたくない」と訴える子どももいたりします。ぐずる子どもを学校へ行かせるのに苦労している人もいるのではないでしょうか。そこで、親が子どもに寄り添う方法や、どんな言葉を掛けてあげるのがいいのか、精神科専門医の田中伸一郎さんに聞いてみました。

■「学校に行きたくない」と訴える子どもは小中学生が多い

Q.冬休み明けに「学校に行きたくない」と訴える子どもが増えるようですが、なぜでしょうか。考えられる理由について、教えてください。

田中さん「もともと学校が楽しいという子どもの場合、冬休み明けに調子を崩すことはありません。なぜなら、冬休みは2週間程度と期間が短いからです。
もし冬休み明けに『学校に行きたくない』と訴える子どもがいたら、秋ごろからすでにそうした気持ちを抱えていて、冬休みに親とコミュニケーションを取る時間ができて、やっとそれを言うことができたのかもしれません。
一般に、子どもが学校へ行きたくない理由や原因については、すぐには分からないことが多いので、親があれこれと探索しすぎないほうがよいでしょう。明確ないじめがあった場合を除き、まずはそっと見守るくらいがよいと思います」

Q.「学校に行きたくない」と感じやすいのは小学生、中学生、高校生でどのぐらいの比率なのでしょうか。詳しい学年もわかったら教えてください。

田中さん「不登校児童・生徒の数が増え続けている現在、『学校に行きたくない』と感じている児童・生徒は相当な数になると想像されます。地域差、学校差もあるでしょうし、やはり義務教育ということで選択肢の少ない小中学生が多いのではないでしょうか」

Q.長期休み明けに子どもが「学校に行きたくない」と訴えた場合、親は子どもにどのように寄り添えばいいのでしょうか。

田中さん「先述の通り、休み明けに『学校に行きたくない』と子どもが訴えた場合、原因追及はしないで、『話してくれてありがとう』などと声かけしながら、行きたくない気持ちを表明してくれたことを尊重しましょう。それから、『しばらく休んでみて、どうやったらまた行けるようになるか、これからゆっくり相談していこう』などと話しておくのもよいと思います」

Q.逆に、子どもが「学校に行きたくない」と訴えた場合に親がやってはいけない行為についても教えてください。

田中さん「とにかく答えを急がないことが大切です。例えば、『学校に行かないんだったら、どうするつもりだ!?』と子どもを責めるような発言や、『もう知らん。お前の好き勝手にしたらいい』と子どもを見捨てるような発言は控えてほしいと思います。

親は子どもの味方であるべきです。子どもがせっかく『学校に行きたくない』という弱音を吐いて、親を頼りにしているわけなので、そのことを受け止め、良き相談者の一人であることを伝えるようにしましょう」

オトナンサー編集部

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