【要注意】閉め切った室内で「防水スプレー」使用→呼吸困難に 事故を防ぐために必要な“対策”とは?
オトナンサー / 2025年1月6日 22時10分
冬の雨雪対策の一環として、防寒着やブーツといった布製品や皮革製品に対し、エアゾールタイプの防水スプレーを使用する人は多いと思います。ボタンを押すだけではっ水剤が細かい霧状になって噴射されるため、手軽にはっ水加工を施すことができて便利です。
一方、防水スプレーから噴射されるはっ水剤の霧を吸い込んでしまうと、呼吸器障害などの中毒症状を起こす恐れがあるとして、消費者庁がXの公式アカウントや公式サイトで注意を呼び掛けています。
消費者庁は、「家庭用の防水スプレーによる中毒事故は、フッ素樹脂などのはっ水成分を含んだ細かい噴霧粒子が肺深くに到達し、肺でのガス交換に支障が生じることなどにより発生すると考えられています」と公式サイトで説明。
同庁に対し、噴射された霧を吸い込んで「呼吸困難になった」「吐き気が生じた」「発熱した」などの事故情報が寄せられているということです。主な事故事例は次の通りです。
【防水スプレーの事故事例】
・狭い玄関で戸を閉めて、10分ほど防水スプレーを使用した。10時間以上経過しても呼吸困難感や悪心が続くため受診した(20代)
・閉め切った室内でレインウェアやリュックに防水スプレーを多量に使用した。発熱、呼吸困難があり、入院となった(50代)
・新しく購入したソファに、室内でマスクを着用せずに、防水スプレーを1本分使用した。使用した本人と部屋にいた家族2人に発熱などがあり受診した(40代)
なお、消費者庁は防水スプレーによる事故を防ぐために、次の対策を紹介しています。
・マスクを着用し、風通しのよい屋外で防水スプレーを使用する。
・風向きに注意し、風上から風下に向かって防水スプレーを使用する。
・顔の近くでスプレーしない。
・一度に大量に防水スプレーを使用しない。
・周囲に人がいないか確認してから防水スプレーを使用する。
このほか、消費者庁は時間差で症状が現れることもあると説明。万が一、防水スプレーから噴射される霧を吸い込んでしまった場合は、日本中毒情報センターやかかりつけの医療機関などに早めに相談するよう、呼び掛けています。
オトナンサー編集部
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